ロシア自慢の絵画コレクション、神戸に

2017.9.26 07:00

ウィギリス・エリクセン《戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像》 1760年代 
©The State Hermitage. St Petersburg. 2017-18

(写真4枚)

ロシアの国立美術館「エルミタージュ美術館」の「オールドマスター」と呼ばれる16〜18世紀ヨーロッパ絵画の名品85点が来日。『大エルミタージュ美術館展』として、「兵庫県立美術館」(神戸市中央区)で、10月3日から公開されます。

世界三大美術館のひとつと称えられる「エルミタージュ美術館」は、ロシア帝政時代の首都サンクトペテルブルクにあり、そのコレクションは約310万点に及びます。同館が所蔵する約1万7000点の絵画のなかから作品を厳選し、展覧会は女帝エカテリーナ2世の肖像画で始まります。彼女は18世紀後半のロシア帝国に君臨し、自国の領土をポーランドやウクライナに拡大したことで知られています。「エルミタージュ美術館」の礎を築いたのも彼女です。

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《羽根飾りのある帽子をかぶった若い女性の肖像》 1538年 ©The State Hermitage. St Petersburg. 2017-18

プロローグの後は、イタリア、フランス、ドイツなどヨーロッパ各国の作品が紹介されます。イタリア・ルネサンスの巨匠ティツィアーノ、17世紀フランドルを代表するルーベンス、同じ時代にオランダで活躍したレンブラント、フランスのロココ美術を代表するヴァトー、ブーシェ、フラナゴール、宗教改革が起こった16世紀ドイツで活躍したルカス・クラーナハなど、巨匠の作品が目白押し。16〜18世紀ヨーロッパ絵画のオールスターというべき豪華さです。

ジャン=オノレ・フラナゴールとマルグリット・ジェラール《盗まれた接吻》1780年代末 ©The State Hermitage. St Petersburg. 2017-18

日本で西洋絵画展というと、19世紀後半のフランス印象派あたりが定番で、近代以前の作品をまとめて見る機会はそう多くありません。本展ではエルミタージュ美術館の中核を成す重要作品を通して、近代以前の西洋美術史が俯瞰できます。なかなかにない、贅沢な機会です。料金は一般1600円ほか。

文/小吹隆文(美術ライター)

『大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち』

期間:2017年10月3日(火)〜2018年1月14日(日) 月曜休 ※10/9・1/8開館、10/10・1/9休館、12/31・1/1休館
時間:10:00〜18:00(金土日〜20:00、12/29・30は〜18:00)※入場は閉館30分前まで
会場:兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 HAT神戸内)
料金:一般1600円、大学生1200円、70歳以上800円、高校生以下無料 
電話:078-262-0901(代表)

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