「三重・奈良・大阪リニア中央新幹線建設促進決起大会」が11日、「リーガロイヤルホテル」(大阪市北区)で開催され、大阪、奈良、三重の知事のほか、JR東海の柘植社長、関経連会長、協議会のメンバーら500人が出席した。
世界一の高速鉄道「リニア中央新幹線(以下:リニア)」は、東京、山梨、長野、名古屋を結ぶ「東京―名古屋」間が2027年に開業。それに名古屋、三重、奈良、大阪の「名古屋―大阪」間を加えた全線開業(東京−大阪間は67分)は、本決起会の効果もあり、当初開業予定だった2045年が、「8年前倒し」の2037年になった。
特に、大阪は2025年の大阪万博博覧会の開催実現に向け、リニアの存在が誘致に大きく役立つと期待を持っている。3府県はJRと協力しながら、環境アセスメントを含む課題に迅速に対応し準備を進め「1日も早く」工事が着工され、全線開業させたい想いだ。
会場ではリニアPR動画も流され、各停車駅の魅力なども発信。都心からのアクセスが良くなれば、経済成長も大きく期待できる。ともあれ、あと20年後の開通と先は長い。大阪はもちろんだが歴史遺産、観光資源豊富な三重県と奈良県だけに、リニアでいざ訪れたとき、その地域独自の魅力を存分に楽しめるまちづくりにも力を入れてもらいたいところだ。
取材・文・写真/岡田由佳子