西国三十三所で、スイーツ巡礼も

2017.7.12 07:00

西国三十三所の代表僧侶33人が、世界平和と観音巡礼のますますの発展を祈り一斉に読経

(写真4枚)

33の観音霊場からなる、日本最古の巡礼道・西国三十三所。2018年に草創1300年を迎えるのを記念し、『西国三十三所1300年記念事業』として、さまざまな行事を展開中。7月3日には第16番札所「清水寺」(京都市東山区)に33の寺院僧侶が一堂に会し、世界平和を祈る読経を実施、今後のイベントについての記者発表会がおこなわれた。

まず、現在大きな盛り上がりをみせているのが『スイーツ巡礼』。札所の近くには必ずといっていいほどおいしい甘味処があることに着目し、その中でも各寺院お墨付きの菓子を「特製ステッカー付認定スイーツ」として販売することに。公式サイトでも紹介し、参拝後のスイーツを楽しみに気軽に巡礼に足を運んで欲しいとスタートした試みだが、すでに認定菓子は100以上にのぼり、新たなコラボスイーツも開発予定と、地域経済への貢献も期待されている。

長命寺(近江八幡市)の認定スイーツは、和た与の「でっち羊羹」1本260円。近江商人の町に丁稚奉公に来た人たちが、帰省時に土産に買って帰ったといわれている
長命寺(近江八幡市)の認定スイーツは、和た与の「でっち羊羹」1本260円。近江商人の町に丁稚奉公に来た人たちが、帰省時に土産に買って帰ったといわれている

また、33すべての寺院がゆかりの人物、花などをあしらったオリジナル御朱印の期間限定(2017年1月〜2020年事業終了時)授与をスタート。子どもたちにも寺院や歴史、ひいては巡礼に興味を持ってもらおうと、小ぶりでかわいらしい「こどもごしゅいんちょう(1000円)」も登場した。

石山寺(大津市)オリジナル御朱印は、ゆかりの紫式部がモチーフ
石山寺(大津市)オリジナル御朱印は、ゆかりの紫式部がモチーフ

秋には「六角堂 頂法寺」(京都市中京区)の秘仏「本尊前立 如意輪観音像2体」の史上初公開を含めた、各寺院の秋の特別ご開帳や、2018年1月1日からは奈良の「南法華寺」、「岡寺」、「長谷寺」、「興福寺」4寺が江戸時代の復刻御朱印を発行(〜2020年12月31日)、2020年には「京都国立博物館」(京都市東山区)にて各札所の宝物を展覧する特別展の開催も決定するなど、見逃せない行事が目白押しだ。

西国巡礼が最も隆盛した江戸時代の御朱印を復刻。左から西国第七番の岡寺、第八番の長谷寺(ともに奈良県)
西国巡礼が最も隆盛した江戸時代の御朱印を復刻。左から西国第七番の岡寺、第八番の長谷寺(ともに奈良県)

西国三十三所の三十三という数字には「観音菩薩が33の姿に身を変えて人々の悩みや苦しみから救う」という意味があり、各寺院を札所とし、順番に参拝する巡礼文化が718年に誕生した。和歌山県、大阪府、京都府、奈良県、滋賀県、兵庫県、岐阜県の2府5県、総距離は約1000キロにも及ぶ巡礼路には、海外からも多くの人々が祈りを届けに足を運ぶ。

取材・文/浅野はるか

『西国三十三所草創1300年記念事業』

期間:2017年1月1日(日)~2020年12月31日(木)
場所:西国三十三所第一番札所(和歌山県・青岸渡寺)〜第三十三番札所(岐阜県・華厳寺)

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本