女性職人に注目、阿倍野で日本の職人展

2017.6.21 12:30

唯一の女性木地師・山田マコさん(左)と七宝焼作家・田村有紀さん(右)

(写真2枚)

日本各地で受け継がれている伝統の技と職人のセンス。その逸品が集結する『〜匠の技〜日本の職人展』が、大阪「あべのハルカス・ウイング館9階」(大阪市天王寺区)で6月28日からスタートする。

なかでも注目は、女性職人にスポットを当てた特別企画『~凜として~もの作りに挑む女性職人達』。「自分が使いたいものを作りたい」という女性職人たちの想いは、男性とは違った感性・創造力となり、それが作品に表れているという。

【関連図書】『西日本のうつわと食をめぐる 手仕事旅行』

日本でただひとりの「女性木地師(きじし)」として活躍する山田マコさんは、石川県加賀市の「山中漆器」の職人。強い力で木を削り、ろくろを操るため、元来は屈強な男性の仕事とされてきたなか、その小柄な体で黙々と木地を削り続けている。また、130年以上続く七宝焼窯元「田村七宝工芸」5代目の田村有紀さんは、両親に師事しながら、自身の名を掲げた七宝焼のジュエリーライン「七宝ジュエリーTAMURAYUUKI」を設立。七宝焼の未来を担う話題の若手作家として注目を集める存在だ。

加賀象嵌作家の笠松加葉さん(左)と伊勢根付職人・梶浦明日香さん(右)

そして、人間国宝・中川衛氏に師事して17年という笠松加葉さんは、希少伝統工芸「加賀象嵌(ぞうがん)」作家として活躍。技法を駆使し、繊細にデザインされた乙女モチーフの作品は、その伝統工芸を次代へ繋ぐ大きな役割となっている。元NHK名古屋放送局・津放送局キャスターという、根付職人の梶浦明日香さんも、伝統文化の素晴らしさを発信するひとり。取材を通じて出会った中川忠峰さんに弟子入り、その腕前は2016年に『飛騨高山現代木彫根付公募展』で優秀賞を受賞するほど。

この特別企画『~凜として~もの作りに挑む女性職人達』は、6月28日から7月4日まで開催(85店舗が出店する『〜匠の技〜日本の職人展』は7月11日まで)。入場は無料。

特別企画『~凜として~もの作りに挑む女性職人達』

期間:2017年6月28日(水)〜7月4日(火)
時間:10:00〜20:00(4日は〜17:00)
会場:あべのハルカス近鉄本店・ウイング館9F催会場
電話:06-6624-1111(代表)

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