ゴージャスの極み、兵庫でマイセン展

ディナーセルヴィス(部分) 原型制作年:1850-55 作品製造年:19世紀後半 岐阜県現代陶芸美術館(小早川コレクション)
ヨーロッパを代表する高級磁器メーカーと言えば、ドイツのマイセン磁器製作所。創業300年以上の歴史を誇る同社の、19世紀の名品を中心とした展覧会『マイセンの美』が「兵庫陶芸美術館」(兵庫県篠山市)で6月10日よりおこなわれます。
マイセンといえば、透き通るような純白の素地と華やかな絵付けが特徴です。黄金期ともいえる18世紀には、原型制作師のヨハン・ヨアヒム・ケンドラーや、絵付師のヨハン・グレゴリウス・ヘロルトが活躍しました。そして19世紀になると、マイセンは敢えて手仕事にこだわり、過去の様式の復刻に力を注ぎます。19世紀の作品は黄金期の雰囲気をたたえながらも、明るく鮮やかな色彩を持つのが大きな特徴です。

陶磁器コレクターの小早川春信氏が「岐阜県現代陶芸美術館」(岐阜県多治見市)に寄贈した約100点で構成される本展では、貴族の祝宴で食卓に並べられ、室内飾りとしても人気を博したフィギュリン(陶磁器人形)や、宴会の趣旨に合わせてデザインされた様々なセルヴィス(食器セット)、細部まで念入りに作り込まれた大壺などが展示されます。

装飾の限りを尽くしたそれらの作品は、まさにゴージャスの極み。18〜19世紀ヨーロッパの美意識を知る格好のサンプルと言えるでしょう。陶芸ファンはもちろんですが、デザインや19世紀ヨーロッパの文化に興味がある方にもおすすめです。料金は一般600円。
文/小吹隆文(美術ライター)
『マイセンの美 −いとしのフィギュリン 華麗なるセルヴィス−』
期間:2017年6月10日(土)〜8月27日(日)月曜休 ※7/17開館、7/18休館
時間:10:00〜19:00(7月〜8月の金土曜〜21:00)※入館は閉館30分前まで
会場:兵庫陶芸美術館(兵庫県篠山市今田町立杭4)
料金:一般600円、大学生500円、高校生以下無料
電話:079-597-3961
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