上方落語協会60年、日替わり特別公演
2017.4.3 07:00

鏡開きのあと振る舞い酒をする副会長の4人。左から桂米団治、桂きん枝、桂春之輔、笑福亭仁智(1日、大阪市内)
(写真3枚)
関西で活動する落語家が所属する『上方落語協会』が、4月に創立60周年を迎えた。これを祝って「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)では4月を『記念月間』と銘打ち、協会員のほぼ全員が日替わりで出演する特別公演を実施する。
『上方落語協会』は1957(昭和32)年4月、会員数わずか18人で結成。戦前から衰退著しかった上方落語は、戦後、看板噺家が次々亡くなるなか、「滅んだ」とさえ言われた。しかし、のちの四天王=六代目笑福亭松鶴、三代目桂米朝、三代目桂春団治、五代目桂文枝が1947年に入門。彼らが中心になって落語界と協会を盛り立て、奇跡的な復興・隆盛へと導いていった。現在、会員数は256名にまで増えている。
1日の昼席開演前には、副会長の桂春之輔、桂きん枝、笑福亭仁智、桂米団治の4人が正装でうち揃い、春之輔が感謝を述べて「繁昌亭をますますご愛顧くださいますようお願いします」と挨拶。お囃子がにぎやかに鳴り響くなか鏡開きをして、つめかけたお客に酒をふるまった。

記念月間は毎日、開演前に60年の歴史を凝縮したプレミアム映像を上映。出演者による記念口上もあり、それぞれの思いを語る予定だ。1日の口上には、先の4人に加えて療養中の林家染丸も並び「みんな喧嘩せんと、仲良くやってきた。それもみなさまのおかげ。上方落語が60年先も70年先も繁栄していきますように、どうかご声援ください」と満場のお客に頭をさげた。なお、東京の落語協会会長の柳亭市馬も6日に出演。千秋楽の30日は、上方落語協会会長の六代桂文枝が大トリをつとめて記念月間をしめくくる予定だ。
取材・文・写真/やまだりよこ
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