ベルばら作家の50周年展、ドレス特典も

2017.4.1 12:00

『デビュー50周年記念展 池田理代子 ー「ベルばら」とともにー』©池田理代子プロダクション

(写真2枚)

2017年で連載開始から45周年を迎える名作『ベルサイユのばら』の作者として知られる、漫画家・池田理代子。彼女のデビュー50周年の軌跡を、200点以上の原画や資料でたどる巡回展が、4月10日まで「大阪高島屋」(大阪市中央区)で開催中。4月12日からは「京都高島屋」(京都市下京区)でも開催される。

池田は、東京教育大学(現・筑波大学)在学中、学費と生活費のため漫画を描き始め、1967年にデビュー。その後若干24歳で、革命期のフランスを舞台に、悲劇の王妃マリー・アントワネットと男装の麗人オスカル・フランソワらの運命を描いた『ベルサイユのばら』という大ヒット作を生み出した。さらに本作は、宝塚歌劇団により舞台化されたことで、その人気を不動のものとし、現在も世代を超えて多くのファンに愛されている。

『ベルサイユのばら』『オルフェウスの窓』 ©池田理代子プロダクション
『ベルサイユのばら』『オルフェウスの窓』 ©池田理代子プロダクション

その後も、上流階級の少女たちの学園生活を描き、アニメ化で人気を博した『おにいさまへ・・・』、20世紀初頭にドイツの音楽学校で出会った3人の若者の運命を描き、日本漫画家協会優秀賞を受賞した『オルフェウスの窓』など、数々のヒット作を生み出すかたわら、長年の夢だったという音楽への道を諦めきれず、47歳にして東京音楽大学声楽科に入学、昨今は声楽家としても活動している。2009年には「ベルばら」の大きな功績が認められ、フランス政府よりレジオン・ドヌール勲章を受章。そして2013年にはベルばらの新作も発表・・・と、その活躍はとどまるところを知らない。

今回の巡回展『デビュー50周年記念展 池田理代子ー「ベルばら」とともにー』では、「ベルばら」はもちろん、初期の社会派作品など初公開を含む200点以上の原画や資料が登場。さらに宝塚歌劇で上演された「ベルばら」のオスカル、フェルゼンらの衣装や、『オルフェウスの窓』のジオラマが撮影スポットとしてスタンバイ。シール、便箋、マグネットなど会場限定のグッズも多く、見逃せない。また開催期間中は、フルレングスドレス(足首がかくれる丈のワンピースもしくはドレス)を着用して訪れると、展覧会限定グッズがプレゼントされる特典もあるので、ファンはぜひ。

文/浅野はるか

『デビュー50周年記念展 池田理代子 ー「ベルばら」とともにー』

日程:2017年3月29日(水)~4月10日(月)
時間:10:00~20:00(3/31、4/1、7、8は~20:30、最終日は~17:00)※最終入場は閉場の30分前
会場:大阪高島屋7階グランドホール(大阪市中央区難波5-1-5)
料金:800円、大・高校生600円、中学生以下は無料
電話:06-6631-1101

『デビュー50周年記念展 池田理代子 ー「ベルばら」とともにー』

日程:2017年4月12日(水)~23日(日)
時間:10:00~20:00(最終日は~17:00)※最終入場は閉場の30分前
会場:京都高島屋7階グランドホール(京都市下京区四条通河原町西入真町52番地)
料金:800円、大・高校生600円、中学生以下は無料
電話:075-221-8811

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