兵庫・西宮の狩野派を再評価する展覧会
2017.3.29 07:00

勝部如春斎《花鳥図巻》(部分)
(写真2枚)
兵庫県・西宮市出身で、摂津を中心に活躍した勝部如春齋(1721〜1784)の画業 を、美術館で初めて紹介する展覧会『西宮の狩野派 勝部如春斎』が、4月1日より「西宮市大谷記念美術館」(兵庫県西宮市)でおこなわれます。
如春斎は西宮の裕福な醸造家に生まれ、大坂で狩野派の絵を学びました。30代後半に妻や子供を相次いで失い、亡妻の追善のために京・東福寺にある明兆の「三十三観音図」を模写したことが知られています。1764年(明和元)に時の左大臣・九条尚実に「如春斎」の号を賜り、以後「台賜如春斎」の落款を入れるようになりました。

彼の作品は狩野派の手法にのっとった手堅いもので、時に豪華であっても繊細で可憐、上質な雰囲気をたたえています。個性派ではありませんが、大変な人気絵師でした。その画業を振り返る本展では、代表作約50点を一堂に展示します。また、弟子と言われる森祖仙(猿画で知られる)や、大岡春卜、吉村周山など同時代の絵師も紹介し、18世紀における摂津の豊かな文化を振り返ります。
文/小吹隆文(美術ライター)
『西宮の狩野派 勝部如春斎 18世紀摂津の画人列伝』
期間:2017年4月1日(土)〜5月7日(日)
時間:10:00〜17:00 ※入館は16:30まで 水曜休 ※5/3は開館、4/20より展示替えあり
会場:西宮市大谷記念美術館(西宮市中浜町4-38)
料金:前売=一般600円、大高生400円、中小生200円、当日=一般800円、大高生600円、中小生400円
電話:0798-33-0164
※会期中に関連イベントあり。詳しくは公式サイトにて
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