大阪・堺の茶室で、いけばな×写真展

2017.3.25 09:00

ひと足早く、満開の桜がいけられた空間。屏風との対比が興味深い

(写真5枚)

堺市博物館敷地内の堺市茶室「黄梅庵」(堺市堺区)で、華道家・みささぎ流家元片桐功敦が監修する展覧会『室礼「堺・花彷茫(はなぼうぼう)」〜花で辿った堺ルネサンスの日々〜』が、4月9日までおこなわれている。

これは、月刊誌『婦人画報』に2016年4月号から2017年3月号まで片桐が連載していた企画を再構成し、展示したもの。堺の歴史と魅力を花と言葉で紹介する連載で、誌面に掲載したいけばなの写真を掛軸や屏風に仕立て、関連する堺市博物館の展示品とともに室内に飾る。

仁徳陵の正面にいけた花と埴輪の頭部にいけた花を撮影した写真を掛軸に。手前は、仁徳陵の副葬品を焼いていたであろう窯跡の遺跡から出土した巫女の埴輪の頭部
仁徳陵の正面にいけた花と埴輪の頭部にいけた花を撮影した写真を掛軸に。手前は、仁徳陵の副葬品を焼いていたであろう窯跡の遺跡から出土した巫女の埴輪の頭部

会場となる「黄梅庵」は、国の登録有形文化財で、茶の湯創成期に天下三宗匠の一人とされた茶人・今井宗久ゆかりの茶室で、近代の大茶人・松永耳庵にも愛された。その端正な空間に、写実な掛け軸や屏風が置かれ、凛とした緊張感をたたえている。さらに3月24日から26日までは、片桐がいけるいけばなが加わり、部屋ごとに異なった緊張と弛緩が感じられる仕掛けが投じられる。

『室礼「堺・花彷茫(はなぼうぼう)」〜花で辿った堺ルネサンスの日々〜』

期間:2017年3月19日(日)〜4月9日(日)・10:00〜16:00 ※3/27、4/3休
会場:堺市茶室「黄梅庵」(大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 堺市博物館敷地内)
料金:無料
電話:072-245-6201
※3月26日(日)14時〜、堺市博物館ホールにて片桐功敦の講演会あり

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