映画「沈黙」秘話、窪塚洋介が披露

映画について熱い思いを語る窪塚に、観客たちも思わず聴き入った舞台挨拶に(4日・大阪市内)
マーティン・スコセッシ監督が28年間温め続けた映画『沈黙−サイレンス−』。その舞台挨拶が4日、大阪「TOHOシネマズ梅田」(大阪市北区)でおこなわれ、キチジロー役で出演した窪塚洋介が登場。撮影秘話などを30分にわたって独演した。
バチカンでも上映され、ローマ法王らも鑑賞したという本作。窪塚は、「ローマ法王をはじめ、イエズス会の方々にも観ていただいて、大盛況だったそうなんです。余談ですけど、ローマ法皇はキチジローが長崎の奉行所でコンフェション(自白)させてくれってシーンで、手を叩かんばかりに大爆笑してたと。それって、監督が世界にこの映画を届けるために作ったカットだと思うんです。でも、それでもこの映画の真意は変わらない。 要は一番読まれているベストセラーである聖書、それを覆すような作品を世に送り出してしまったマーティン・スコセッシ監督の作品に参加でき、しかもすごく意味のある役をもらえて、ホントに光栄です。ここから先、大きい扉の鍵が開いたような印象があります。大きい扉なので簡単に開くとは思ってないですけど、その扉を押しに行きたいなと思っています」と、役者としてのさらなる飛躍を誓った。

また、客席からの質問にも快く応じた窪塚。窪塚が演じた卑しい農民・キチジロー役の解釈について聞かれた窪塚は、「俺が思うに一番わがままで、思慮深くない。キリスト教のことも全然理解してないし。その場の空気感に負けて、踏み絵も踏むし。(劇中では)トータル4回踏んでますからね。僕は撮影現場で『踏み絵マスター』って呼ばれてました(笑)、それぐらい弱い役と言われますけど、自分自身にすごく素直。生意気に聞こえるかもしれないけれど、信仰ってそういうものなのかなと。誰かに教えられたままにすることではなく、自分の心のままに生きる、自分のなかの神様とともに歩いていく。僕の見つけた『沈黙』のなかにある答えというのは、それにも似たようなことだったんですけど、キチジローというのは生まれながらにしてそれを持ってる役なのかなぁと」、自らの解釈を披露。訪れた観客たちと上映後だからできる会話を楽しんだ。映画は現在、公開中。
映画『沈黙−サイレンス−』
2017年1月21日(土)公開
監督:マーティン・スコセッシ
出演:アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、浅野忠信、窪塚洋介、リーアム・ニーソン
配給:KADOKAWA
大阪ステーションシティシネマほかで上映
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