上方落語の大名跡・桂春團治を、上方落語協会副会長の桂春之輔が来春襲名。四代目襲名会見が2月2日、「道頓堀角座」(大阪市中央区)でおこなわれた。
戦後の上方落語四天王の1人として上方落語の復興に力を注いだ三代目春團治。華麗な高座姿で魅了した先代が2016年1月、帰らぬ人となったのは記憶に新しい。爆笑王として人気を博した初代、本格的な芸風で評価の高かった二代目、そして色気ある芸で人気を集めた三代目、と上方落語界にとどまらず、落語界屈指の大きな名跡である春團治を継ぐにあたり、春之輔は「この場を逃げて去りたいような心境でございます。名前をいただいて、うれしいと思うたことがない」とその重責をひしひしと感じている。
今年の1月15日、春團治一門が集められ、三代目の遺言として家族から伝えられたという。「果たしてその資格があるのか、と熟慮しました。ただ、師匠の遺言であると伝えられたからには、当然のように引き受けるべきであろう、四代目を継がせてもらおう」と決意したという。今後については、「初代と2代、そして3代。芸に関してはこれはかなうもんやない、そう思っております。四代目はこれまでと違うものを作りたい」と意気込みを話した。春之輔改メ 四代目桂春團治の襲名披露公演は、来春の予定。
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