演劇人からも太鼓判、役者ローリー

2016.12.27 10:00

右の上から2人目がローリー。『移動レストラン ア・ラ・カルト −美味しいものは心を動かすところにある−』より

(写真2枚)

「近鉄アート館」(大阪市阿倍野区)で12月28日・29日に上演される舞台『移動レストラン ア・ラ・カルト』に、ミュージシャンのローリーがゲストで出演。26年に渡りこの舞台を支える女優・高泉淳子が、ローリーについて語った。

高泉は、「ローリーが初めて出てくれたのは、『ア・ラ・カルト2』の前(2004年)。まだ芝居に出ていないときに、ラジオやテレビでしゃべってるのを聞いて、この人は絶対役者としておもしろいと思った」という。当初、歌だけのゲストだと思ったローリーに「いえ、芝居も」と答えたら、彼は「むむむむ」と一瞬たじろいだというが、舞台のビデオを見せるとすぐに気に入り、「やれるかどうかわからないけど、やりたい」と、役者としての一歩を踏み出した。

「サラリーマンの役をやってほしい」と頼んだ高泉。ローリーは、「私がセリフを・・・、ネクタイして・・・、そうですか・・・」となんとか承諾したものの、みんなにビックリしてもらいたいからと、さらに高泉はノーメイクでの演技を頼んだという。すると、「え!それは、私にとってパンツ一丁でいてるのと同じ事です」と断固拒否。そこで「たぶん好きだろうなと思って、『例えばジョニーデップっていろいろ変わりますよね。歌うときは思いっきりローリーになって、最初舞台に出てくるときは、あれ誰なの?って思ってもらった方が、かっこいいと思う』って言ったら、『はい!』って」としっかり口説き落とした。

「ローリーがサラリーマンに見えないから、でもまさか髪を切ってくれとは言えなくて・・・。ネットで割と安めでおもしろそうなウィッグがあったんで、買ってみたら、ハマったみたい」と高泉
「ローリーがサラリーマンに見えないから、でもまさか髪を切ってくれとは言えなくて・・・。ネットで割と安めでおもしろそうなウィッグがあったんで、買ってみたら、ハマったみたい」と高泉

その後は、通し稽古後に納得いかないと、高泉をレストランまで連れて行き、食事しながら練習をしたというほどの熱の入れよう。その熱意や取り組む姿勢に高泉は「素晴らしいです」と太鼓判を押す。

昨年の舞台では、観客の前で、「大阪の『ア・ラ・カルト』は僕だけにしてください。ほかの人を呼んだら僕は東京も出ません」と宣言したという。大阪・高槻市出身のローリーは「すごい関西を愛してる人だから、東京も素晴らしいんだけど、やっぱり大阪だと違うんですよね。雰囲気もローリーがいるからリードしてくれる」と今では高泉からの信頼も厚い。舞台は12月28日・29日に上演される。

『移動レストラン ア・ラ・カルト −美味しいものは心を動かすところにある−』

台本:高泉淳子
演出:吉澤耕一
出演:高泉淳子、中西俊博、ほか
日程:2016年12月28日(水)・29日(木)
会場:近鉄アート館(大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43)
料金:前売7500円、当日7800円(全席指定)
電話:0570-023-300(近鉄アート館チケットセンター/10:00〜18:00)

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