脱力の映像ユニット、京都で9年ぶり個展

2016.12.27 13:00

カワイオカムラ《ムード・ホール》2016年/京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

(写真1枚)

川合匠と岡村寛生により、1993年に結成された映像制作ユニット「カワイオカムラ」が、「京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA」で『展覧会 ムードホール カワイオカムラ』を開催中。

当初彼らは、彫刻と絵画が合体した巨大なライトボックス作品などを制作していましたが、1997年の初個展から映像作品へと移行。現在は樹脂粘土人形のコマ撮りやCGを駆使した映像作品を制作しており、海外の映画祭でも目覚ましい活躍を見せています。その作風は、脱力系の笑いを誘う奇妙なエンタテインメントで、終始一貫して真剣なのかふざけているのか分からないのが特徴です。謎の理論「ヘコヒョン」をめぐる一連の作品はその最たるものでしょう。

実に9年ぶりとなる今回の個展では、新作「ムード・ホール」を発表。初期の映像作品や、2014年の『アルスエレクトロニカ・フェスティバル』(オーストリア)でコンピューターアニメーション/映画/VFX部門栄誉賞を受賞した「コロンボス」の日本初公開もラインアップされており、過去最大規模で彼らの世界を楽しめます。期間は2017年1月22日まで、無料。

文/小吹隆文(美術ライター)

『展覧会 ムード・ホール カワイオカムラ』

期間:2016年12月17日(土)〜2017年1月22日(日)・10:00〜19:00 月曜休・12/29〜1/4休 ※1/9開館、1/10休館
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(京都市中京区押油小路町238-1)
料金:無料
電話:075-253-1509
※会期中に関連イベントあり。詳しくは公式サイトにて

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