脚本に現像も、大阪で8ミリ映画体験

2016.12.26 15:00

8ミリフィルムを使った映画作りを体験する参加者たち(23日・大阪市内)

(写真3枚)

大阪市映像文化推進事業(CO2)が主催する映画制作ワークショップ『8ミリ映画列車』が23日、大阪・中崎町の「CO2事務局」にて開催された。

このワークショップは、プロの映画監督らの指導のもと、8ミリカメラと8ミリフィルムを使用し、オリジナル映画を制作するというもの。ただし、1895年にリュミエール兄弟が発明した当時の映画の手法に倣い、「上映時間は1分、ワンカット、カメラ固定、サイレント」というルールを設定。それを基に脚本作り、撮影、現像作業などすべての制作工程を体験する。

今回参加したのは、20代から40代の男女6名。最初に取り組んだのは脚本作りで、「誰が、何をして、最終的にどうなる」ということを考えるわけだが、「この人物が画面の右側にいて・・・」など、意識が働くのは画面の状況ばかり。すると講師から、「みんな、画のイメージだけが先行して、物語が全然作れていない。『桃太郎』を説明するとき、桃から生まれた少年が、猿、犬、雉を仲間にして、悪い鬼を倒すという風に言いますよね? まずは、どういう話なのかちゃんと伝えてください」という厳しい指摘に、参加者はなるほど!といった表情で、脚本作りをやり直していた。

脚本作りはもちろん、演技指導もワークショップの課題のひとつ(23日・大阪市内)
脚本作りはもちろん、演技指導もワークショップの課題のひとつ(23日・大阪市内)

脚本を練り直した後は、出演者、ロケ場所、そして、撮影に挑む。デジタルカメラの撮影であれば、撮ったらその場で映像を視聴できるが、8ミリカメラではそれが不可能。それゆえ、参加者たちは何度もリハーサルを重ねていく。続いての工程は現像。ここでは、脱銀・漂白、第二露光などの「白黒反転現像工程」を学ぶ。ちなみに、フィルムに少しでも傷をつけてしまうと、せっかく撮った映像も水の泡。慎重に作業を進める6名は、撮影した映像がネガにちゃんと焼きつけられていることを確認すると、安堵の表情を浮かべた。

デジタル全盛の今、貴重な機会となった現像体験に真剣な表情の参加者(23日・大阪市内)
デジタル全盛の今、貴重な機会となった現像体験に真剣な表情の参加者(23日・大阪市内)

現像後はフィルムをリールに巻き取り、映写機にセット。上映中、一同は笑顔を浮かべてスクリーンを見守ったが、鑑賞後は全員「自分の思い通りにいかなかった」と悔いも覗かせた。仕事で広告映像を制作している藤掛ちひろさんは、「とても勉強になりました。フィルムを扱うのは初めて、特に現像作業がおもしろかったです。モノを生みだした実感があります」と手間をかけた分、満足感も大きかったようだ。ワークショップ『8ミリ映画列車』は次回2月5日に開催予定。応募は公式サイトにて受け付けている。

ワークショップ『8ミリ映画列車』

日時:2017年2月5日(日)・9:00~20:00
会場:CO2運営事務局(大阪市北区中崎2-3-12 パイロット・ビル3F)
料金:3500円(各回10人まで)
電話:06-6484-6268(CO2運営事務局)

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