横尾忠則の温泉アート、神戸で

2016.12.14 13:00

「乙女湯(へちまと壺)」2004年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)/12月17日より、横尾忠則現代美術館にて

(写真4枚)

「横尾忠則現代美術館」(神戸市灘区)で、横尾忠則が描いた温泉や銭湯の絵を中心とする展覧会が、12月17日から行われます。

温泉作品のきっかけは2004年。銭湯を改装した画廊で個展を行った横尾は、女湯をモチーフとした連作「銭湯シリーズ」を発表します。そして2005年から2008年にかけては、雑誌の企画で草津、有馬、箱根など国内の温泉地を旅して紀行文と作品を掲載する仕事を行い、「温泉シリーズ」と呼ばれる作品群を展開しました。

「城崎幻想」2006年 作家蔵/12月17日より、横尾忠則現代美術館にて
「城崎幻想」2006年 作家蔵/12月17日より、横尾忠則現代美術館にて

本展では、この「温泉シリーズ」と「銭湯シリーズ」を一挙に紹介。まずは「温泉シリーズ」と、1970年代から今日にかけて日本各地を舞台に描いた絵画、版画、観光ポスターなどを紹介します。観光気分を盛り上げた後は、横尾温泉大浴場に見立てた会場で「銭湯シリーズ」の展示。卓球場や土産処も設けられて、美術館全体で温泉旅行気分を味わいながら横尾作品を楽しめる企画となっています。2017年3月26日まで、一般700円ほか。

文/小吹隆文(美術ライター)

『ようこそ!横尾温泉郷』

日時:2016年12月17日(土)〜2017年3月26日(日)※10:00〜18:00(金・土曜は〜20:00)※入場は閉館30分前まで 
月曜休&12/31〜1/13休 ※3/20開館、3/21休館
会場:横尾忠則現代美術館(神戸市灘区原田通3-8-30)
料金:前売:一般560円、大学生440円 当日:一般700円、大学生550円、高校生・65歳以上350円、中学生以下無料
電話:078-855-5607(総合案内)
※会期中に関連イベントあり。詳しくは公式サイトにて

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