奈良に快慶の仏が集結、初の単独展

2016.11.20 07:00

重要文化財 阿弥陀如来立像 快慶作 京都・遣迎院

(写真2枚)

日本を代表する仏師、快慶の作品が一堂に会する特別展『快慶 日本人を魅了した仏のかたち』が、2017年4月8日より「奈良国立博物館」(奈良市登大路町)で開催される。

鎌倉時代に東大寺の復興にたずさわる仏師として、運慶とともに活躍した快慶。現代まで受け継がれている来迎形阿弥陀の一典型「安阿弥様」を生み出し、日本仏教美術史においては「仏の本様」と称される仏像彫刻の様式を作った平安時代の仏師・定朝(じょうちょう)にも匹敵する偉人とされている人物なのだ。

重要文化財 四天王立像 広目天 快慶作 和歌山・金剛峯寺
重要文化財 四天王立像 広目天 快慶作 和歌山・金剛峯寺

そんな快慶の足跡を、約20年ぶりの公開となる京都・遣迎院の『阿弥陀如来立像(重文)』や、和歌山・金剛峯寺の『四天王立像 広目天(重文)』など約50点(快慶作との推定を含む)からたどる本展。「これだけの数の快慶作品が揃うのはおそらく史上初。今後同規模の展覧会があり得るのか?というくらい貴重な機会になると思います。プロポーションの美しさはもちろん、衣のヒダの表現のような細かいところにも凝縮された、彼独特の仏の美をぜひ実際に観て感じて下さい」と奈良国立博物館・上席研究員の岩田茂樹さん。期間は6月4日まで。入場料1500円予定ほか。

取材・文/浅野はるか

特別展『快慶 日本人を魅了した仏のかたち』

時期:2017年4月8日(土)~6月4日(日) ※月曜休、5/1は開館
時間:9:30~17:00※最終入館は閉館の30分前
会場:奈良国立博物館 東新館・西新館(奈良市登大路町50)
料金:一般1,500円、高校・大学生1,000円、小・中学生500円(予定)
電話:050-5542-8600

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