春日大社、新国宝殿に憩いのカフェ

2016.10.20 12:00

奥は、奈良のブランド苺・古都華を使用した「いちご・古都華ソフトクリーム」400円。唐菓子「ぶと」が由来の「菊ぶとフィナンシェ 春日詣」など、お菓子と珈琲がセットで700円

(写真5枚)

10月1日にリニューアルした「春日大社国宝殿」(奈良市春日野町)。従来よりもミュージアムとしての特色が強くなったその敷地内には、カフェ・ショップ「鹿音(KAON)」もオープン、連日賑わっている。

こちらは、奈良の中華料理「桃谷樓」が運営。そのコンセプト「滋味無窮」のとおり、カフェでは子どもにもやさしい食材を使った料理を目指し、自然由来で奈良県産にこだわった喫茶や軽食を楽しむことができる。世界遺産の春日原生林の森をイメージした店内には、樹齢1000年の春日山大杉の切り株をテーブルとして設置。宮大工の技で磨き上げられた切り株テーブルは、境内の鹿や店名をイメージするようなデザインになっている。

また同店は「春日大社国宝殿」のミュージアムショップも兼ねており、神職伝統の神饌菓子「菊ぶと」を型から作ったという「菊ぶと フィナンシェ」や、大杉の年輪をイメージした春日クーヘン「千年の響 鹿音」など、春日大社の歴史にモダンさを取り入れた菓子がラインアップ。開発した青森正之シェフは、「すべて春日大社のためだけに開発したもの。奈良県産の食材が持つ味の力、奈良や春日大社らしさを感じて欲しい」と話した。

春日大社のキャラクターとしてグッズ展開された「竹林で雀を追う猫」。国宝殿リニューアルに併せて若手学芸員らがデザインしたという
春日大社のキャラクターとしてグッズ展開された「竹林で雀を追う猫」。国宝殿リニューアルに併せて若手学芸員らがデザインしたという

そのほか、国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」(10月31日まで開館記念展で公開中)の鞘に描かれた「竹林で雀を追う猫」をデザイン化した公式キャラクターグッズや図録も販売。一面のガラス窓で開放的な空間が広がる「鹿音」は、多くの観光客でにぎわう奈良の新たな憩いの場として注目を集めそうだ。

取材・文・写真/いずみゆか

春日大社国宝殿カフェ・ショップ「鹿音(KAON)」

住所:奈良市春日野町160 春日大社国宝殿1階
時間:10:00~17:00
電話:0742-22-6600

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