(PR)第一線の現代アート、岡山市で開催

2016.10.13 09:00

街なかに出現した巨大な作品は左から、マイケル・クレイグ=マーティン《Beacon》、リアム・ギリック《Faceted Development》、ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス《How to Work Better》

(写真3枚)

岡山市内中心部の8つの会場と市内各所で、大規模な国際現代美術展『岡山芸術交流2016』が始まりました。

このイベントでは、世界16カ国から31アーティストが集結。全51作品のうち29作品が新作で、岡山での発表を前提に制作されました。また、映像や写真、インスタレーション(空間構成)が多数を占めているのも大きな特徴です。ちなみに、全体のテーマである「開発」や参加作家の選定を行ったアーティスティック・ディレクターを務めるのは、英国出身のアーティスト、リアム・ギリック。

旧後楽館天神校舎跡地には、6人のアーティストの作品を展示
旧後楽館天神校舎跡地には、6人のアーティストの作品を展示

また、会場の建築もこのイベントの大きな魅力。20世紀を代表する建築家、前川國男が設計した3つの建物「岡山県天神山文化プラザ」「林原美術館」「岡山県庁」で展示がおこなわれているほか、岡山のシンボルである岡山城、明治と昭和初期に建てられた旧福岡醤油建物などがあります。また、民間のビルや公有地でも大規模なパブリックアートが展開されており、岡山の市街地を巡りながら、現代アートと街の魅力を満喫できます。

ライアン・ダンガー《Because Editional is Costly》イギリス人彫刻家の作品が宇宙から落下してきたという想定に基づく作品
ライアン・ダンガー《Because Editional is Costly》イギリス人彫刻家の作品が宇宙から落下してきたという想定に基づく作品

会場へは、関西から新幹線で1時間程度。会場間の距離が比較的近いので、午前中に会場入りすれば市電と徒歩で全会場を巡れるでしょう。また、「ももちゃり」や「駅リンくん」などのレンタサイクルを使えば、さらに自由に街巡りができます。秋の休日を最新の現代アートと共に過ごしたい。そんな方に『岡山芸術交流2016』をおすすめします。

※会期中に関連イベントあり。詳しくは公式サイトにて

文・写真/小吹隆文(美術ライター)

【地元との交流目的で配られているマップとは? → こちらへ】

【絶対見て!美術ライターおすすめ作品 → こちらへ】

『岡山芸術交流2016』

期間:2016年10月9日(日)〜11月27日(日)・月曜休
時間:9:00〜17:00 ※入館は16:30まで ※シネマ・クレール丸の内会場は12:15〜13:45の1日1回上映
会場:旧後楽館天神校舎跡地、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館、旧福岡醤油建物、シネマ・クレール丸の内、林原美術館、岡山城、岡山県庁前広場、岡山市内各所
料金:一般1,800円、学生(高校生・専門学生・大学生)1,200円、シルバー(満65歳以上)1,300円 ※中学生以下無料
電話:086-221-0033(実行委員会事務局)

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