高畑充希&門脇麦で楳図漫画を舞台化

2016.8.2 17:00

外交官の娘・真鈴を演じる高畑充希と町工場労働者の息子・悟を演じる門脇麦

(写真2枚)

ホラー漫画の巨匠・楳図かずおの傑作SF長編漫画『わたしは真悟』が、高畑充希&門脇麦のW主演でミュージカル化。関西では12月に「ロームシアター京都」(京都市左京区)で上演され、8月20日にチケットが発売される。

NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』でヒロインを演じる高畑。実は彼女、『ピーターパン』でピーター役を6年連続で務めるなど、主にミュージカルの舞台でキャリアを積んできた、ミュージカルの申し子のような存在。一方、門脇はこれがミュージカル初挑戦ながら演技力には定評があり、かつてバレリーナを目指していたこともあってミュージカルには欠かせないダンスに関してもかなり期待が持てる。

さらに心強いのは、30代の若さでアルベールビル冬季五輪の開・閉会式の演出を手掛け、世界から称賛を浴びた演出家&振付家のフィリップ・ドゥクフレが参加することだ。映画『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』で、鏡やサーカス芸を使ったユニークなショーを演出した人、と言えば映画ファンもピンと来るだろう。彼ならば原作の強烈なタッチと世界観に負けない、悪夢的なまでにポップで美しい舞台を生み出すはず。

原作より、東京タワーの先から飛び降りる衝撃の場面 Ⓒ Kazuo Umezz, Shogakukan
原作より、東京タワーの先から飛び降りる衝撃の場面 Ⓒ Kazuo Umezz, Shogakukan

恋に落ちた小学生の真鈴&悟と、2人の愛の奇跡によって意思を持ったロボット「真悟」。彼らの数奇な運命を通じて、愛や神の存在などについて考えさせられる本作は、楳図作品のなかでも哲学的な側面が強い。関西公演は12月23日~25日で、チケットはS席10,800円ほか、各プレイガイドにて発売される。

文/吉永美和子

ミュージカル『わたしは真悟』

原作:楳図かずお『わたしは真悟』(小学館刊)
脚本:谷賢一
演出・振付:フィリップ・ドゥクフレ
出演:高畑充希、門脇麦、小関裕太、大原櫻子、成河、ほか
日程:2016年12月23日(金)〜25日(日)
会場:ロームシアター京都メインホール(京都市左京区岡崎最勝寺町13)
料金:S席10,800円、A席7,500円、B席5,500円
電話:075-746-3201(ロームシアター京都チケットカウンター)

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