モヒカン男を演じた松田龍平「憧れある」

2016.4.8 13:00
(写真3枚)

「柄本さんは裏に愉快な気持ちを秘めている」(松田龍平)

──その父親を演じているのが柄本明さんですが、柄本さんとの共演が初めてというのは意外でした。

そうなんです。ただ、飲みの場では何度かお見かけしたりはしていましたね。

──柄本さんの印象はどうでした?

寡黙な方ですよね。仕事の場でも、飲みの場でも。寡黙で静かなんですけど、それは裏に愉快な気持ちとか、楽しさを秘めているものだというのが伝わってきました。

──実際に共演してみられた感じはいかがでした?

後半のシーンでは、畳の部屋に置かれたベッドに寝たきりで、その脇に仏壇があったりして、これが実生活で僕が祖父と接していたシチュエーションと似ていて、演技にその記憶と雰囲気を重ねて、柄本さんを本当の家族のように感じてました。ただ、柄本さんからは無言のプレッシャーが出ていました。それがさっきも言ったような、内側に愉快なものを含んだ独特のプレッシャーなのかなとも思いました。とても魅力的な方です。

映画『モヒカン故郷に帰る』© 2016「モヒカン故郷に帰る」製作委員会
映画『モヒカン故郷に帰る』© 2016「モヒカン故郷に帰る」製作委員会

──そして、母親役はもたいまさこさん。初めはちょっと不思議な取り合わせだなと思ったのですが、観たらとてもいい感じの母子に見えました。

僕も最初に台本を読んだときには、もたいさんの母親像がイメージできなかったです。「菊池行けー!」なんてセリフ、どんな風になるのって(母親は広島カープの菊池のファン)。でも、お会いしてみたらもたいさんはすごくパワフルな方だというのがわかって、とてもしっくりきました。

──もたいさん、パワフルですよね。

車の中で「お前はバカか!」って言われながら、もたいさんに髪を引っ張られるシーンがあるんですが、相当力強くて、思わず「離せよ」って言っちゃいました、アドリブで。もちろん永吉としてですが(笑)。でも、使われてませんでしたけど(笑)。

映画『モヒカン故郷に帰る』© 2016「モヒカン故郷に帰る」製作委員会
映画『モヒカン故郷に帰る』© 2016「モヒカン故郷に帰る」製作委員会

──恋人役の前田敦子さんとも息が合ってましたね。

映画のなかで、もたいさんが前田さんに「ほんまに、あの子で大丈夫?」と訊くと、彼女が「私、そんな頭よくないし、えーちゃんくらいがちょうどいいっていうか」と答えるシーンがありますが、あの台詞の通り、ちょうどいいカップルですよね。前田さんは、余計な垣根を作らないとても素敵な方でした。

──舞台が瀬戸内海の架空の小島で、実際に瀬戸内の島でロケされてますが、なにか島ならではのエピソードとかありましたか?

島ならでは、というわけではないですが、沖田監督は島の人たちのいい顔をなにげなく、でもきちんと撮っていて。沖田監督ならではの面白い撮り方だと思います。

松田龍平(まつだ・りゅうへい)

映画『モヒカン故郷に帰る』
2016年4月9日(土)公開
監督:沖田修一
出演:松田龍平、柄本明、前田敦子、もたいまさこ、千葉雄大、ほか
配給:東京テアトル

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