六文銭一色、町全体が真田丸博物館

2016.3.14 12:49

地元の名士から提供された「幸村公 鎮魂の太刀」

(写真5枚)

NHK大河ドラマ「真田丸」で真田家の人気が高まる中、同家の足跡や史料を集約した施設「九度山・真田ミュージアム」が3月13日、和歌山県九度山町にオープンした。

九度山は真田昌幸と幸村親子が関ヶ原の戦い後から大阪冬の陣までの14年間を過ごし、真田家が一番長く滞在したと言われる場所。町には真田家屋敷跡の「真田庵」や大阪城へ続く抜け道という説がある「真田古墳」など真田家ゆかりの名跡が点在するほど、深い関係が感じられる。

ミュージアムは真田家が過ごした武家屋敷をイメージした純和風作りで、館内の常設展示は上田時代から九度山時代、大坂夏の陣、十勇士伝説など、6つのエリアで構成。屋敷内を再現した映像シアターや抜け穴をイメージした通路など、展示物以外にも様々な仕掛けが施されている。

お祝いに駆けつけた片岡愛之助
お祝いに駆けつけた片岡愛之助

また、企画展示室では「真田丸」に合わせた「大河ドラマ展」が開催中(〜2017年2月28日)で、出演者の色紙などをはじめ実際に使われている台本や衣装などを間近で見られ、オープン当日には「真田丸」に大谷吉継役で出演する片岡愛之助が登場。館内のパネルにサインし、「大谷吉継は忠義を尽くした人なので、堺雅人さんへも忠義ある演技をしたい」とドラマの役作りへの意気込みを語った。

九度山全体が真田テーマパークの象徴に駅も真田カラーで染まる
九度山全体が真田テーマパークの象徴に駅も真田カラーで染まる

この九度山の新しい名所の門出に、岡本章九度山町長も真田仕様の出陣スーツを着用。また、町長だけでなく、町内の各家庭も六文銭の提灯を提げたり、南海電鉄九度山駅も六文銭仕様となり、町で目にする六文銭の数の多さでその熱意の高さが感じられる。まるで町全体が「真田ミュージアム」と言えるほどの熱気に岡本町長は、「歴女ブームの頃から女性観光客は増えていた。今回の大河ドラマでどれだけ火が付くか、町民みんながドラマの視聴率に一喜一憂している」と話した。

取材・文・写真/谷知之

「九度山・真田ミュージアム」

住所:和歌山県伊那郡九度山町九度山1452‐4
時間:9:00~17:00(最終入場16:30)
料金:大人(高校生以上)500円(前売400円)、小人(小・中学生)250円(前売200円)
電話:0736‐54‐2727

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