駅と列車もアートな「瀬戸内芸術祭」

2016.3.21 06:00

観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」の車内には自転車を持ち込み、駐車しておくスペースがある

(写真3枚)

3月20日開幕の『瀬戸内国際芸術祭2016』開催地の一つ、宇野港(岡山県玉野市)。直島や豊島・小豆島などへ出発するフェリー・高速船乗り場があり、海の玄関口としても知られる。この港周辺はもちろん、JR宇野みなと線沿線でもアートが鑑賞できる。

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JR岡山駅~宇野駅間を結ぶ「宇野みなと線」では4月9日から観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ、フランス語で「旅行かばん」の意味)」が運行。白い車体に、窓をかばんのように見立てたラッピングが施されたデザインで、アートの旅を盛り上げてくれる。

これに合わせ、沿線の4駅をイタリア人アーティストのエステル・ストッカーが、「JR宇野みなと線アートプロジェクト」としてまるごとアート作品に。春期は宇野駅と八浜駅、夏・秋期では備前田井駅と常山駅がアート化される予定で、駅ごとに変化する風景に注目だ。また、常山駅周辺では「田んぼアート」も期間限定で登場。4月頃には、満開のレンゲで作られる春らしいアート作品が車窓に広がる。

3月現在の「田んぼアート」の様子。芽が出るまで、あと1カ月ほど 撮影/Ayami
3月現在の「田んぼアート」の様子。芽が出るまで、あと1カ月ほど 撮影/Ayami

宇野港周辺では新たな移動手段となるアート作品も登場。「終点の先へ」(小沢敦志)は、放置自転車を再生し、レンタサイクルとして利用できる「乗れるアート」。自転車ごとフェリーに乗って島々をめぐることもできる。利用時間は9:00~17:00、1日600円。貸し出しは宇野港インフォメーションセンターにて。

「終点の先へ」(小沢敦志)作品イメージ。1台ごとに異なるデザインで、貸し出しは10台程度からスタートし、増数していく予定
「終点の先へ」(小沢敦志)作品イメージ。1台ごとに異なるデザインで、貸し出しは10台程度からスタートし、増数していく予定

『瀬戸内国際芸術祭2016』

期間:春 3月20日(日・祝)~4月17日(日)
   夏 7月18日(月・祝)~9月4日(日)
   秋 10月8日(土)~11月6日(日)
会場:直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、沙弥島(春)、本島(秋)、髙見島(秋)、粟島(秋)、伊吹島(秋)、高松港、宇野港周辺
料金:前売4,000円、高校生2,500円(3月19日まで発売)
   当日5,000円、高校生3,500円(3月20日〜11月6日)  
電話:087-813-0853(瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局)

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