好調な大阪のホテル、次なる一手とは

2016.3.9 13:10

昼はカフェ感覚に、夜はシックに。イメージが変わる空間

(写真6枚)

ホテルグランヴィア大阪(大阪市北区)が、男性サラリーマンに人気のパブレストラン・スカイダイニング「アブ」を3月5日にリニューアルオープン。女性をターゲットとしたインテリアとメニュー内容へと変化を遂げた。

1983年の開業以来、4回目となる今回の改装は12年ぶり。代表取締役社長・河合信夫さんはリーマン・ショックの影響を語り、今はインバウンド需要とユニバーサル・スタジオ・ジャパン効果もあって好調な宿泊に対して、レストランは回復できていないことを明かした。「チェーン店は増えているものの、飲食店自体は減少傾向にある。が、梅田は「グランフロント大阪」と「ルクア」のオープンによって、飲食店は競合状態だ。今回は宿泊が好調なことにより、ようやく全面的にリニューアルに着手が可能となった。外食市場を牽引するのはやはり女性の消費あってこそ」とメディアへの内覧会で語った。今回の変更は、女性向けへのスタイリッシュな空間造り、少人数のグループへの個室・半個室対応、デザート・ドリンクを含む飲食メニューの充実である。

月替わりでライブメニューが変更。3月は目の前で焼いてくれる魚介の鉄板焼きとローストビーフ
月替わりでライブメニューが変更。3月は目の前で焼いてくれる魚介の鉄板焼きとローストビーフ

空間はホテルの高級感を生かしつつ、観葉植物や木のテーブル&チェアを生かし、白を基調としたリラックスしやすい空間に。また女子会などの小グループでの需要を見込み、140席の空間をパーテーション、ロールスクリーンなどで夜は10通りの個室に分けることを可能にした(6〜120名に対応)。提供する料理は昼はブッフェ、夜はアラカルトとコースという形態を維持しつつ内容に変化を付けた。「やはり女性の方は野菜が多い方が好まれると思うので、昼夜共に野菜メニューは充実させました。またブッフェではデザートやシェフが目の前で手掛けるライブメニューにも力を入れています。夜は絵画のように盛りつけて、見た目にも美しい女性向け「パレットメニュー」を準備。ドリンクも今まではビール中心だったのですが、スムージーやフルーツを使ったものも含め約120種になりました」と、広報担当者。

スイーツコーナーも充実。クレープは、好きなトッピングで楽しんで
スイーツコーナーも充実。クレープは、好きなトッピングで楽しんで

ランチはアンダー3,000円をキープし平日は2,480円、土日祝でも2,980円に。夜はアラカルトであれば560円から、コースは3,500円から。JR大阪駅に隣接するアクセスの良さを考えると、ホテルとしてはリーズナブルな設定になっている。インバウンドで好調な今だからこそ打てる、次なる手。観光庁の発表によると、関西では90%近い宿泊客の稼働率を誇り、これがレストラン事業に取り込めるのか注目が集まる。

スカイダイニング「アブ」

2016年3月5日(土)リニューアルオープン
場所:ホテルグランヴィア大阪19F(大阪市北区梅田3-1-1)
時間:11:00〜15:00、17:30〜23:00(金・土・祝前日の夜営業は〜23:30) ※無休
電話:06-6344-1235

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