橋本愛と坂口健太郎 「残穢」で初共演

2016.1.29 18:15
(写真3枚)

とあるマンションの一室。誰もいないはずの和室から、ときおり聞こえる、畳を擦るような音・・・。ホラー小説を連載する「私」に届いた投書をきっかけに、「穢れ(けがれ=不浄)」の連鎖を遡る映画『残穢【ざんえ】‐住んではいけない部屋‐』が、いよいよ1月30日に解禁される。

取材・文/hime 写真/渡邉一生

「脚本の展開に引き込まれた」と口を揃えるのは、初共演を果たした橋本愛と坂口健太郎だ。真相に辿り着いたかと思えば、またひとつ深い次元へと掘り下げられていく、底なし沼のような構造の脚本。メガホンをとるのは、『ゴールデンスランバー』、『白ゆき姫殺人事件』をはじめ、ミステリー小説の実写化に定評のある中村義洋監督だ。

橋本演じるのは、主人公の小説家「私」(竹内結子)が心霊現象の調査をするきっかけとなった女子大生「久保さん」役。連続テレビ小説『あまちゃん』をはじめ、映画『桐島、部活やめるってよ』『寄生獣』など、弱冠20歳にして出演作は多数。その懐の深い演技力で映画界からひっぱりだこの彼女だが、今作注目したいのはその「静けさ」。衝撃的な心霊現象に取り乱すことなく、あえて動じないことで観客を不安のなかに静かに導いていく。

女子大生役を演じた橋本愛
女子大生役を演じた橋本愛

「実は脚本には、久保さんのキャラクターを方向づける場面って、ひとつも出てこないんです。私の役は、監督から『かなりトーンダウンさせた』と聞いていたので、真意はわからないですけど、そういう演出的意図はあったと思います。一番意識したのは、個性を出し過ぎないこと。私は物語のコマを進めていくための『ドライバー(運転手)』として求められているんだなと思って、画づくりに徹しました。その場をより恐くするためにはどうしたらいいか、監督とひとつひとつ絶妙の『間』を探りながら、0.1秒単位でタイミングを調整して。ホントにわずかな『間』の見極めで、怖さがまったく変わりますから。そういう緻密な効果を狙ったやりとりが多かった現場でしたね」(橋本)。

一方、筋金入りの心霊マニア・三澤を演じた坂口は、今回の役柄を知ったとき、「好奇心に満ちた能動的な役はこれまで演じた事がなかったので、驚いた」という。近作2本『ヒロイン失格』『俺物語!!』でのイケメン高校生役とは打って変わり、今作では心霊マニアという風変わりな人物を演じている。

心霊マニアの三澤を演じた坂口健太郎
心霊マニアの三澤を演じた坂口健太郎

「世間的にはそういうイメージで固定されちゃったかもしれないですね。でも、高校生に見えるかどうかは、学生服という絶対的なアイテムの力も大きいんで(笑)。僕はホラーが苦手で、今回の三澤くんのように『霊が大好き!』と思った事は一度もないんですよ。だから、まずはそういう感情を知らなきゃと、想像するところから始めました。霊に会って喜ぶって、普通に考えればちょっと奇妙なヤツですが、本人にとっては霊も日常。そんなに特別な事ではないんだなと、作品のなかで異質にならないように『奇妙さ』は控えめで演じましたね」(坂口)

観賞後は、脳裏に焼き付けられたシーンの端々が、ふとした瞬間に思い出されては、背筋をゾッと冷たくする本作。お化けが苦手という坂口は「撮影期間中はいつもより過敏になって、家でも何気ない音にビクっとしたりしていた」と苦笑いだが、対する橋本は「霊感ゼロなので、全然大丈夫でした。家に帰ったら、撮影現場の事はすべて忘れちゃいます。それに撮影中は画づくりに精一杯で、霊の存在に気を配る余裕もなかったですし(笑)」と涼しい顔を見せていた。

ちなみに撮影中には、セットの掛け時計が突然落ちるというハプニングが起きたそうで、現場は一瞬凍りついたという。「ただの偶然だと思いますけどね(笑)。あとは監督が『編集中にいろいろ見つけてしまった・・・』と話してましたけれど、実際のところどうなんでしょうか。そのあたりはぜひ劇場でご確認ください(笑)」(坂口)。

橋本愛と坂口健太郎
橋本愛と坂口健太郎

映画『残穢【ざんえ】‐住んではいけない部屋‐』

2016年1月30日(土)公開
監督:中村義洋
出演:竹内結子、橋本愛、坂口健太郎、ほか
配給:松竹
大阪ステーションシティシネマほかで上映
© 2016「残穢 住んではいけない部屋」製作委員会

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