明治から現役 大阪・堺の駅舎が閉鎖

2016.1.25 21:39

大阪・堺市にある南海電鉄「浜寺公園駅」の駅舎が、1月27日の営業運転終了をもって閉鎖。明治時代に建てられ、109年にわたり利用されてきた駅舎としての歴史に幕を閉じる。

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明治40年に建てられたこの駅舎は、現役で現存する最古級の木造駅舎の一つとして全国的にも希少。東京駅や中之島中央公会堂など数々の重要文化財を手掛けた辰野金吾が初めて手掛けた駅舎でもあり、日本の近代建築の中でもその価値が高く評価されている。開業当時から駅前の浜寺公園や海水浴場などリゾート地へ向かう観光客が利用し、高級住宅地の玄関口として愛されてきた。

南海本線の高架化のために、同じく歴史的価値の高い隣の諏訪ノ森駅西駅舎と共に、その貴重な建造物の処遇には長年議論が重ねられていたが、今後はいったん現在の場所から移動し、新駅舎が建てられた際には、エントランスなどとして保存活用される予定だ。

南海電鉄「浜寺公園駅」駅舎

2016年1月27日(水)閉鎖
住所:堺市西区浜寺公園町2-188

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