古田新太「煙草1本も吸えない」

正統派の時代劇を演じるにあたり、気合い充分の3人
昨年、ギャグとアクション満載の傑作『五右衛門vs轟天』で全国を沸かせたばかりの劇団☆新感線。しかし次の「いのうえ歌舞伎」(劇団の時代劇路線)の新作『乱鶯(みだれうぐいす)』は一転、正統派の本格的時代劇に挑戦する。主宰で演出のいのうえひでのり、主演の古田新太、そして新感線に7年ぶりに出演する稲森いずみが、大阪市内で会見を行った。
いのうえいわく『乱鶯』は、C・イーストウッドの映画『許されざる者』を意識したそう。「舞台は江戸時代の後半で、闇の世界で生きてきた人間が、義理や恩のためにもう一度戦うという。通常の『いのうえ歌舞伎』が少年漫画とするなら、今回は青年誌的なテイストです」(いのうえ)
稲森は、古田新太演じる元盗賊を助けた居酒屋店主の未亡人の役。「新感線の舞台って日常とは全然違う所に連れていってくれるけど、それは出ている方も同じ。前回は千秋楽が近づくのがイヤになるほど楽しかったし、今回もそういう気持ちになれるよう作り上げていけたらと思います」(稲森)
しかし肝心の主演の古田は「結局いつもの『なんちゃって時代劇』だろうと思います」とやんちゃなことを言い、場内爆笑。「今回は出ずっぱりで台詞も多く、(本番中)煙草1本も吸えない状態。明日、倉持(裕/本作の脚本)に会うんで、ぶん殴ろうかと(笑)。本格的時代劇と言っても、しょせん新感線ですし、楽しい芝居になると思います」

以前、Lmaga.jpで行った対談でも、時代劇の衰退を危惧する発言をしていたいのうえは、「昔は『水戸黄門』のような、人情や恋心があって最後は活劇になる・・・という時代劇が、映像でも舞台でもいっぱいあったけど、今はほとんどない。今までの新感線のノウハウを使って、僕らなりにその時代に即した時代劇にしたい」と語った。
上質のブラックコーヒーのような味わいとなりそうな『乱鶯』。時代劇になじみのない層も、この舞台で「日本の時代劇」の魅力を発見できるはずだ。
取材・文/吉永美和子
2016年劇団☆新感線春興行 いのうえ歌舞伎<>BLACK 『乱鶯』
作:倉持裕
演出:いのうえひでのり
出演:古田新太、稲森いずみ、大東駿介、清水くるみ、橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、ほか
日程:2016年4月13日(水)〜30日(土)
会場:梅田芸術劇場 メインホール
料金:S席13,800円、A席10,500円、B席7,500円(全席指定)
電話:0570-200-888(キョードーインフォメーション)
※チケット発売は、2016年2月28日(日)〜
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