阪堺電車の駅廃止で、金魚が引越し

2016.1.7 12:20

近隣の住民もまだまだ普段遣いとして利用している住吉公園駅

(写真5枚)

「チン電」の愛称で親しまれる大阪唯一の路面電車・阪堺電車。老朽化に伴い1月末に廃止が決まっている住吉公園駅には、早朝7時の運行時間をめがけて鉄道マニアが集まり、正月の三が日も多くの人で賑わった。

通天閣のある恵美須町駅から伸びる阪堺線と、天王寺駅前から伸びる上町線の2つの路線からなる阪堺電車。その上町線の終着駅となる住吉公園駅は、昭和30年代には1日約200本の発着があったが、「あべのハルカス」全面開業に伴うダイヤ改正で朝の7〜8時台の4〜5往復に縮小され、終電が日本一早い(朝8時24分)というのも話題になった。

季節を問わず、駅利用者を和ませてくれる金魚
季節を問わず、駅利用者を和ませてくれる金魚

この駅ホームにある名物が、金魚が泳ぐ水槽。戦時中に防火水槽として造られたものだが、「いつの頃か女子学生が放した金魚がそのまま飼われたそうです。私の入社した平成11年にはすでにおりましたが、駅員が交代でエサやりや水の入れ替えをおこなっています」と阪堺電車・総務の梅田さんは話す。今回の廃止に伴い駅舎はなくなるが、金魚たちは近くの中学校の池に引っ越しする。

30日の運行最終日に向け、撮影会などのイベントも予定されており、今後は公式サイトで随時案内される。

阪堺電車 軌道事業の廃止

路線:上町線 住吉駅~住吉公園駅間(0.2km)
日程:2016年1月31日(日) ※運行最終日1月30日(土)

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