兵庫商高、夜光龍の世界大会に出場

2015.12.22 21:00

兵庫商業高校・龍獅團のメンバー

(写真3枚)

暗闇の中を蛍光色に輝く龍が舞うチーム競技・夜光龍。その世界大会に日本代表として出場するのが、神戸市立兵庫商業高校「龍獅團(りゅうしだん)」だ。

同校龍獅團は、顧問の阪口智敬先生が神戸らしい部活動を作ろうと、南京町の神戸華僑総会舞獅隊に教えてもらったのが始まり。今年で27年を迎え、2年に1度開催される同世界大会は8回目の出場になる。毎年春節祭(2月初旬開催)に出演したり、「兵庫県総合文化祭郷土芸能部門」で最優秀賞を受賞するなど数々の表彰を受け、神戸を代表する文化として定着している。

蛍光色に輝く龍が舞うチーム競技「夜光龍」
蛍光色に輝く龍が舞うチーム競技「夜光龍」

この「夜光龍」はれっきとした「競技」。シンガポール発祥で全長20mの龍を9人で動かす。楽器が5人、頭は重いため交代が2人、龍が追う玉役1人の17人で構成される。スピード、パワー、美しさ、技の完成度で得点が付けられ、頭から胴体、しっぽまで流れるように舞う龍は一人ひとりの動きが一丸となったとき、その命が生き生きと呼び覚まされる。チームの一体感が重要になり、暗闇での演技のため、難易度は相当高い。

次こそ優勝と、真剣な表情で練習する生徒たち
次こそ優勝と、真剣な表情で練習する生徒たち

過去、龍獅團は2001年に第3位、2007年は最高得点だったもの規定タイムに3.1秒足らず減点で惜しくも優勝を逃した。が、当時の演技は伝説になり、世界にもその実力は認められている。生徒たちは1月7日から香港で行われる世界大会に向け、年末年始も練習に明け暮れている。

取材・文・写真/岡田由佳子

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