卵150個分! 絶滅巨大鳥のタマゴ化石

2015.9.7 18:05

エピオルニスのタマゴは、倉敷市立自然博物館からのレンタル

(写真3枚)

「大阪市立自然史博物館」(大阪市東住吉区)で開催中の『たまごとたね、いのちのはじまりと不思議』特別展に9月5日、史上最大といわれる絶滅巨大鳥・エピオルニスのタマゴの化石が登場しました。

すでに絶滅しているエピオルニスはアフリカのマダガスカルに17世紀まで存在していた推定で身長3.5m、体重500kgの巨大な鳥。その卵の重量は約9kgで、直径は約30cm、普通のタマゴ(60g)の約150個分となる。

同館学芸課長の川端清司さんによると、卵はマダガスカルの砂丘から巣など何もない状態で見つかっていたため、当時は何者かに卵を狙われる危険が無く、温度が安定している地熱によって温められて孵化(ふか)していたと推測されるとのこと。エピオルニスの卵が完全な状態で標本化されているのは、現時点では日本で唯一だとか。

特別展ではたまごとたねを「対決」形式で比較しながら、その構造や生態の違いについて紹介。ちなみに、エピオルニスのタマゴに対抗するのは、世界最大のたね・フタゴヤシ(約20kgほど!)だ。また、「悪魔の爪」の異名を持つツノゴマをはじめ、たくさんの種類のたまごとたねの標本が展示。浜口とりさんが収集した「卵」の標本や渡邊淳一さんが海辺で見つけた漂着たねなど、個人コレクションも見どころとなっている。

右のTシャツがひっつきむし8種、そのほか、芋虫のヌイグルミや、リアルなカエルのピアスも
右のTシャツがひっつきむし8種、そのほか、芋虫のヌイグルミや、リアルなカエルのピアスも

ミュージアムショップでは特別展のグッズも販売。ひっつきむし8種の精密拡大イラストをデザインしたTシャツ(2,160円)ほか、たまごとたねにまつわるかわいいグッズもいっぱいです。

取材・文・写真/岡田由佳子

『たまごとたね−いのちのはじまりと不思議−』

期間:2015年7月18日(土)〜10月18日(日)
時間:9:30〜17:00(入館は〜16:30) ※月曜休(休日の場合は翌休)
会場:大阪市自然史博物館 ネイチャーホール(大阪市東住吉区長居公園1-23)
料金:大人500円、大・高校生300円、中学生以下無料(本館常設店は別途要)
電話:06-6697-6221

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