次々と増える、名産品を挟んだご当地バーガー。今、大阪の池田市で密かに盛り上がっているのが名物が詰まった「池炭バーガー」です。

関西大学と関西学院大学の学生からなる、地元を応援するグループ「関関COLORS」と［ブーランジェリー　アンティーブ］の渡邊シェフが一緒になって考案したこちらのバーガー。池田の新しい名物グルメを生み出す『池-1グランプリ』に2013年に優勝したメニューです（当時はチャーシューとレタスをサンドしたもの）。「引っ越してきたばかりの新参者の私に声をかけてくれたのがうれしかった。池田市を盛り上げるためにがんばりたいと思って一緒に作りました」と渡邊シェフ。

具は千切りキャベツ、じっくりボイルした鶏肉＆だし巻き玉子、そして池田市発祥のチキンラーメン（日清食品）。そして、真っ黒のバンズは「池田の炭です。このエリアで作られる備中炭はくぬぎで作られ、菊の形ですごく美しく茶道でも使われる高級な炭なんです」と渡邊シェフ。卵やバターをたっぷり使った菓子パン生地のバンズのふわふわ加減と、食べる直前にのせるチキンラーメンのバリバリとした歯応えが実にマッチ！　また鶏肉と玉子で、ある意味親子バーガー的な楽しさも。

このご当地バーガーをもっと全国に広げるために、10月に鳥取で開催される『第５回全国ご当地バーガーグランプリ』に初参戦する予定。地方のパン屋から日本一の座を目指します。

取材・文／いなだみほ