戦後70年 手塚「アドルフに告ぐ」再評価

舞台『アドルフに告ぐ』 写真/引地信彦、提供/KAAT神奈川芸術劇場
第二次世界大戦前後のドイツや神戸が舞台の長編漫画『アドルフに告ぐ』。手塚治虫作品の中でもハードな社会派と謳われるこの作品が、相次いで舞台化。戦後70年の節目に注目されています。
ひとつ目は、過去に『ブッダ』や『火の鳥』を手がけたことのある鬼才・栗山民也演出作品。「宇宙の中の一匹の小さな虫に焦点を当てるのが手塚作品」と評する栗山が、その緻密な演出術を発揮する。

もうひとつは、2007年に同作品を舞台化した劇団スタジオライフによる再演。脚本・演出の倉田淳は、「遠くに軍靴が聞こえつつある今、この作品は後に受け継いでいかなければいけないと思う」と話す。
現在「宝塚市立手塚治虫記念館」(兵庫県宝塚市)では、『戦後70年に考える「アドルフに告ぐ~ぼくは戦争の語り部になりたい~」展』が開催中。「僕にとっては(戦争は)歴史じゃなく現実だった。戦争の語り部が年々減っていくので僕なりに漫画で伝えて、ケリをつけたかったんですよ」と語っている手塚。これらの舞台や展示から”語り部”として伝えたかった手塚の思いを感じたい。
「アドルフに告ぐ」
舞台「アドルフに告ぐ」
原作:手塚治虫 脚本:木内宏昌 演出:栗山民也
出演:成河、松下洸平、髙橋洋、朝海ひかる、鶴見辰吾、ほか
日程:2015年6月27日(土)・14:00〜、28日(日)・13:00〜
会場:京都芸術劇場 春秋座(京都造形芸術大学内)
「アドルフに告ぐ」
スタジオライフ「アドルフに告ぐ」
原作:手塚治虫 脚本・演出:倉田淳
日程:2015年8月22日(土)・13:00〜/18:00、23日(日)・13:00〜
会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
「アドルフに告ぐ」
「戦後70年に考える「アドルフに告ぐ~ぼくは戦争の語り部になりたい~」展」
期間:2015年3月1日(日)〜6月29日(月)・水休
時間:9:30〜17:00
会場:宝塚市立手塚治虫記念館
料金:無料(別途入館料)
電話:0797-81-2970
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
大阪のおすすめビアガーデン2025年最新版
NEW 11時間前 -
銀行の中にスタバ!? 関西1号店行ってみた[PR]
NEW 2025.4.30 13:00 -
【大阪・関西万博2025】人気グルメから穴場スポットまで…最新情報まとめ
NEW 2025.4.30 12:00 -
万博・タイパビリオン、大屋根リングから歓声も[PR]
NEW 2025.4.29 12:00 -
京都・川床おすすめランチ&ディナー、鴨川・貴船・高雄エリア別【2025年】
NEW 2025.4.29 11:00 -
ホテルで贅沢に…大阪アフタヌーンティー2025年完全版
2025.4.28 11:00 -
新社会人に告ぐ! 仕事の「#真相をお話しします」[PR]
2025.4.24 17:00 -
「えびそば一幻」が大阪初進出、バブル期の象徴に[PR]
2025.4.24 07:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.4.23 11:00 -
京都のホテルで楽しむ、アフタヌーンティー2025年最新版
2025.4.18 10:00 -
神戸のホテルで贅沢に、アフタヌーンティー2025年最新版
2025.4.10 11:00 -
華やかスイーツ!大阪のいちごビュッフェまとめ・2025年版
2025.4.10 11:00 -
淡路島の観光&おでかけ&グルメスポット、2025年最新版
2025.4.2 19:30 -
春は桜も!ガイドブックにもない、淡路島秘境ツアー[PR]
2025.4.2 07:00 -
テンプル大学、学生たちの京都生活。【PR】
2025.4.1 11:00 -
大阪から行く高知のおでかけ・グルメ2025最新版
2025.3.31 16:45 -
坂本龍馬の生家跡・ホテル南水、ラグジュアリーに改装[PR]
2025.3.30 07:00 -
万博迫る!大阪2カ所でオランダパビリオンお披露目[PR]
2025.3.29 18:30 -
ワインのような日本酒? 高知県に期待の新蔵が誕生[PR]
2025.3.29 07:00 -
大阪でなぜ?KITTE高知ショップ、意外な売れ筋[PR]
2025.3.28 07:00 -
2025年は開業ラッシュ!大阪・梅田の新商業施設まとめ
2025.3.27 12:00