トアウエスト立役者が仕掛ける新店舗

2015.4.7 17:01

ただいま準備真っ最中、店主の谷奈穂さん

(写真4枚)

雑貨の街・神戸のなかでも人気のあるエリア、神戸・元町駅北側のトアウエスト(神戸市中央区)。その仕掛け人と言われているのが、トアウエストを中心に10店(うち京都2店)を展開する谷夫妻。彼らによる新たなプロジェクトが4月27日に始まります。

ひと昔前、「シュビドゥビ」を筆頭に雑貨屋全盛期を迎えたトアウエスト。その後、古着店なども増え、ちょっとメンズに寄った中、栄町近辺が雑貨の街として注目を浴びるように。「その頃、雑貨と洋服の店「tit」をちょっと北側に始めたんです。そして、小さい頃から好きなものを順番にお店にしていたら、気付けばトアウエスト中心に増えていて」と、また雑貨の街として、自然に盛り上げていた谷夫妻。そのすごさは、手掛けた店が一軒ずつまったく異なる専門店でありながらも、それぞれが今の雑貨店の”お手本”とも言える存在であることです。

4月12日にいったん閉店し、移転予定の[ランスハップブック]
4月12日にいったん閉店し、移転予定の[ランスハップブック]

古道具・アンティークを意味するフランス語”ブロカント”がまだまだ認知されていない時に焦点を当てた「ブロカントティト」(3月に新店準備のため閉店)。手芸好きに向けたアンティークボタンやビーズを揃えた「ロロ」をいち早くオープンし、標本などのオブジェが並ぶ博物館のような「ランスハップブック」(理系アンティーク(!)というジャンルで浸透中)と、どこも同じ店主がやっているとは思えないほど個性が際立っています。

「盛り上げるつもりは全くなかったのですが、大好きな街でもあり、ステキな物件が空くといつもリフォームをお願いしている方が教えてくれて。今回の話がきた時に、栄町にはいろんな雑貨店がレトロビルに同居して巡れるけれど、トアウエストにはそういうお店があんまりないので作ってみようと思ったんです」と、谷奈穂さんが中心となって新ビル「ロクガツビル」プロジェクトが動き出したんだとか。

地下から2階まで4つの異なるお店を展開し、その気になるラインアップは、最近、雑貨店で増えてきたブローチを主役とした「ブローチ」、木の枝やはがれた壁などをアレンジ、雑貨として仕上げる「コーネル」、スラングでオタク(=アノラック)と名付けた「アノラックギャラリー」、そして「ランスハップブック」の移転も。全貌はこれからですが、きっと、また新たな雑貨の楽しみを提案し、トアウエスト巡りにひと役買うことは間違いありません。

取材・文/いなだみほ

「ロクガツビル」

2015年4月27日(月)オープン
住所:神戸市中央区北長狭通3-11-8
時間:12:30~19:30

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本