知念里奈、レミゼ出演で語る理想の男性

2015.4.30 15:31

フォンテーヌを演じる知念里奈

(写真2枚)

「世界の演劇史を代表する作品のひとつ」とまで言われ、2012年には映画版も大ヒットした至高のミュージカル『レ・ミゼラブル(以下レミゼ)』。一昨年の大阪公演ではチケットが即日完売したほどの人気作が、今年も上演されることに。キャストを代表して、10年に渡って日本版舞台に出演する、ファンテーヌ役の知念里奈が会見を行った。

「昨年から新しい演出になりましたが、今年はさらに改良され、(現在上演中の)東京では”よりわかりやすくなった”と好評です。レミゼの大きなメッセージは”人はやり直せる”ということ。人間は本当に愚かで、やり直した所で再び間違うかもしれないけど、それでもまたやり直すことはできる・・・ということに、私自身が毎回励まされています」

映画版ではアン・ハサウェイが演じたファンテーヌは、主人公のジャン・バルジャンに一人娘を託すことになる薄幸の女性。実は知念は、ファンテーヌ、コゼット、エポニーヌという本作の三大ヒロインを演じた、日本(世界でも?)唯一の女優なのだ。

フォンテーヌを演じる知念里奈
フォンテーヌを演じる知念里奈

「語弊があるかもしれないけど、ファンテーヌが一番好きです。哀しい人だけど、愛する者を守るため、懸命に運命に逆らう姿を尊敬しています。(持ち歌の)『夢やぶれて』(スーザン・ボイルの歌唱で一躍有名になった名曲!)は、新演出では”強く強く”と強調されました。旧演出では情緒的に歌う感じだったので最初はとまどいましたが、今回はとても腑(ふ)に落ちて、いい形でやってます」

個人的に一番好きな曲は、ジャン・バルジャンのナンバー『バルジャンの独白』だそう。「新しい演出になったからか、改めて”なんて素敵なの!”と。私、ジャン・バルジャンが一番好きなんです。心を悔い改めてからは志高く、普通の人じゃできないと思える生き方をするので、男性としても理想です(笑)。自分が男なら、絶対やりたかった役ですね」

最後に「東京公演を積み重ねて、大阪では良い状態でできるんじゃないかと。今年も熱い大阪の皆様の前で、暑い夏を一緒に過ごせたら嬉しく思います」とメッセージを。はかなさの中に輝く強さを秘めた知念のファンテーヌに、ぜひ心を揺さぶられに行ってほしい。

取材・文/吉永美和子

ミュージカル「レ・ミゼラブル」

日程:2015年8月8日(土)~29日(土)※開演時間は公式サイトに
会場:梅田芸術劇場メインホール
料金:S席 14,000円、A席 9,500円、B席 5,500円(全席指定)※未就学児入場不可
電話:06-6377-3800(梅田芸術劇場)
※5月16日(土)チケット発売

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本