今流行の「昆虫食」を伊丹で実食

2015.3.4 19:14

「伊丹市昆虫館」にて開催中の企画展「昆虫食」

(写真3枚)

最近では、アリを料理に使ったデンマークの高級料理店が、日本に期間限定出店したことも話題になった、昆虫食。広がったきっかけは、2013年にFAO(国際連合食料農業機関)が発表した、食料問題を解決するひとつとしての昆虫食推進の報告書でした。そんな世界各地の昆虫食をレポートした企画展「昆虫食」が「伊丹市昆虫館」(兵庫県伊丹市)にて開催中です。

会場には、日本での伝統的な昆虫食として、岐阜県恵那市などで食されているクロスズメバチのヘボ(ハチの子)、カンボジアのクモ、ケラ、ガムシ、ラオスのカメムシ、アフリカのガの幼虫などなど、調理品(主に素揚げ)の実物を含む約40品目が展示されています。昆虫食は地球の未来を救うエコなタンパク源(しかも生産性も高い!)としても注目されますが、「まずは、現地で日常的においしく食べられている文化があることを知ってほしい。味がおいしい、というのが私には一番の原動力です」と話すのは担当学芸員の坂本昇さん。

写真奥がカイコクッキー、時計回りでタイから届いたフタホシコオロギ、カメムシ、イエコオロギ
写真奥がカイコクッキー、時計回りでタイから届いたフタホシコオロギ、カメムシ、イエコオロギ

そこでイベントでしかいただけない昆虫を特別に実食・・・見た目を無視すれば、どれもクセがなく美味で! 特にカメムシは青リンゴのような爽快な芳香とともにサクサクの食感。エビに近い気もしますが、またそれとは違う、衝撃のおいしさ! 口の中に殻も残りません。日本酒、ビールも合いそうです。

すでに行われた試食会では、「食べてみたらおいしい!」という感想が大半だったとか。今後も試食会が2回開催されるので、ぜひ参加して。昆虫食って、究極の食わず嫌いかもしれません。見た目で「ちょっと・・・」という人も、目をつぶって食べてみませんか? 意外な扉が開きそうです。

取材・文・写真/松永大地

伊丹市昆虫館「昆虫食〜とる・つくる・たべる〜」

期間:2015年2月4日(水)〜4月6日(月)
住所:兵庫県伊丹市昆陽池3-1
時間:9:30~16:30(入館は16:00まで) 
※火曜休(祝日の場合は翌日休)
料金:大人400円、中高生200円、3歳〜小学生100円、2歳以下無料
電話:072-785-3582

伊丹市昆虫館「昆虫食〜とる・つくる・たべる〜」

関連企画『昆虫食試食会』
日程:2015年3月22日(日)、4月4日(土)
時間:11:00~12:00頃
料金:無料(要入館料、先着30名)

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