城田優&山下リオがファントム会見

2014.8.11 15:24

城田優(左)と山下リオ

(写真2枚)

ガストン・ルルーの伝奇小説『オペラ座の怪人』をベースにしたミュージカル『ファントム』。『オペラ座・・・』のミュージカルといえば、映画化もされたアンドリュー=ロイド・ウェバー版が有名だが、こちらはより人間ドラマ色が強い作品となっている。本作でファントムを演じる城田優さんと、ヒロインのクリスティーヌ役の山下リオさんの2人が、大阪で会見を行った。過去には大沢たかお主演でも上演されているが、城田は「それとはまったく違うけど素晴らしい、と思ってもらえるファントムにしたい」と意気込みを語った。

「モーリー(・イェストン/本作の作曲家)に会った時、人間誰もが持つコンプレックスや、人間らしさを一番描きたかった作品だと言われたんです。この舞台には豪華なセットはないけども、人間らしい心があると。そこを僕も突き詰めたいと決意しています」(城田)
「『ファントム』は全部キレイな曲ばかりで、この作品で初ミュージカルに挑戦できることは本当に幸せ。私はオペラ歌手を目指す役なので、ちゃんと歌えないと物語にも説得力がなくなってしまう。稽古を積んで、説得力のある芝居ができればいいなと思います」(山下)

ちなみに山下は舞台未経験で、オーディションでヒロインに大抜擢された。若手ながらも数多くの舞台を踏んでいる城田と山下の関係は、素人同然だったクリスティーヌを歌姫に育て上げるファントムの関係と、そのまま重なりそうだ。

「この世界に入った時から、舞台女優に憧れていました。歌はドラマなどで歌っていましたが、実は度胸試しとして路上ライブをしていた時期があって(笑)、『冷凍みかん』の歌とかを歌っていたんです」(山下)
「彼女は僕の初舞台の時よりも、すでに高い歌唱力を持っているので、ミュージカル女優として花開く可能性はすごくあります。今後いかようにも変化していけると思うので、僕からもどんどん魅力を引き出していきたいです」(城田)

会見の最後には、城田が山下に「やっぱりオーディションに受かった時の感想は『じぇじぇじぇ?!』でしたか?」と質問し、山下にサラリと否定されるなんて場面も。この調子でお互いを高め合いながら、壮麗な楽曲と普遍的な愛がジワリとしみる好舞台を作り上げてくれるはずだ。

取材・文/吉永美和子

ミュージカル『ファントム』

原作:ガストン・ルルー
作:アーサー・コピット
作詞・作曲:モーリー・イェストン
演出:ダニエル・カトナー
出演:城田優、山下リオ、日野真一郎(LE VELVETS)、マルシア、吉田栄作、ほか

日程:10月5日(日)~15日(水)※上映時間は公式サイトにて
会場:梅田芸術劇場 メインホール
料金:S席13,000円、A席9,000円、B席5,000円(全席指定)※未就学児入場不可
電話:06-6377-3800(梅田芸術劇場)
※チケットは各プレイガイドにて発売中

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