さいとう・たかを初監修、堺でゴルゴ13展

2014.8.4 20:15

さいとう・たかをが初めて監修した企画展『ゴルゴ13の世界』

(写真4枚)

累計発行部数2億部超、劇画漫画の金字塔として多くの人に愛され続ける『ゴルゴ13』。その45周年を記念し、作者さいとう・たかをが初めて監修した企画展『ゴルゴ13の世界』が8月5日からスタートする。

「こういうのは好きじゃないので、ほとんどOKを出さなかった」という作者に、「スゴイことになってて驚きました」と言わしめた今回の企画展には、原画・複製原画はもちろんのこと、壁一面に飾られた45年分のコミックス、ゴルゴ13が介在した事件・紛争をまとめた国際情勢年表、デューク・東郷の出生にまつわるエピソード集、伝説的なスナイプやライバルとの対決などをセレクトした名場面集などを展示。中でも「死に神の道具」たりえるゴルゴ13愛用のライフル&拳銃を複製したコーナー、そのリアルさと解説文は一見の価値ありだ。

ゴルゴ13愛用のライフル&拳銃を複製したコーナーは、細かな解説付き
ゴルゴ13愛用のライフル&拳銃を複製したコーナーは、細かな解説付き

さらには、「劇画漫画」というジャンルを確立するだけでなく、映画みたいなエキスパートによる分業制を導入(複数いる脚本家には直木賞作家やドラクエの生みの親なども)するなど、漫画界に多大なる影響を与えてきた作者をフィーチャーしたコーナーも設置。「予定表など細かいところまで、よくできてますね」と評した仕事場の再現コーナーや、等身大ゴルゴと対峙できるフォトスペースなどは、原作ファンにはたまらないはずだ。

アトリエを再現したコーナーで質問に答えるさいとう・たかを(4日・堺市)
アトリエを再現したコーナーで質問に答えるさいとう・たかを(4日・堺市)

会場は、JR堺市駅近くにある「堺市立文化館ギャラリー」(堺市堺区)。さいとうさんが小・中学時代を過ごし、現在は「名誉大使」を務めることから、これまで誰も許可されなかった企画が堺市で実現したという。「これを見たら、ゴルゴ13も逃げ出しますね」と作者が笑う超A級スナイパーの秘密が、この展覧会で明らかになる。

『ゴルゴ13の世界展』

期間:2014年8月5日(火)〜24日(日)・10:00〜18:00 ※月曜休
会場:堺市立文化館ギャラリー2・3F(堺市堺区田出井町1-2-200)
料金:700円、小〜高校生500円(小学生未満は無料)
電話:0570-056513(実行委員会/10:00〜18:00)

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