どこ行こ? かき氷マニアに聞く、京都・宇治の冷た〜い抹茶スイーツ5選【2025年版】[PR]

17時間前

写真は「辻利兵衞本店」本店限定の「利き茶氷」(1320円)

(写真24枚)

夏の京都・宇治観光で欠かせないのは、宇治抹茶のひんやりスイーツ。今回は、年間200杯以上食べ歩く「かき氷マニア」のライター・西村 円香さんと、宇治にわざわざ行って食べたいお店5店を巡りました。



目次


  1. 食べ比べて味の違いを実感、利き茶氷【辻利兵衛本店】
  2. ほろ苦抹茶氷をやさしく包み込む手づくりアイス【ますだ茶舗】
  3. 焙煎で宇治抹茶の甘み際立つ、ふわふわ氷【抹茶ロースタリー】
  4. 濃厚なおいしさがたまらない…お土産にも◎【日本茶とジェラート かめうさぎ】
  5. 京ならではの味も、フレーバーは約20種【ジェラート バンビ】

食べ比べて味の違いを実感できる、利き茶氷
「辻利兵衛本店 宇治本店茶寮」

本店限定の「利き茶氷」(1320円)。宇治抹茶、玄米茶、焙じ茶の3種類のかき氷を少しずつ味比べ。9月末頃までの提供予定
本店限定の「利き茶氷」(1320円)。宇治抹茶、玄米茶、焙じ茶の3種類のかき氷を少しずつ味比べ。9月末頃までの提供予定

最初に訪れたのは、観光地エリアから少し離れた住宅街という意外な場所にある「辻利兵衛本店 宇治本店茶寮」。こちらは1860年創業の製茶問屋で、築100年を越えた茶工場を一部改装した茶寮には、緑豊かなお庭が広がっていて、歴史の重みを感じる落ち着いた空間も魅力のひとつ。

初めて訪れた人は、住宅街にこんな立派なお店があるなんてと驚くはず
初めて訪れた人は、住宅街にこんな立派なお店があるなんてと驚くはず
のんびりとお茶を楽しむのにぴったりな落ち着いた空間
のんびりとお茶を楽しむのにぴったりな落ち着いた空間

お目当てのかき氷は、本店でしか味わえない「利き茶氷」(1320円)というもの。かわいらしい湯呑に、抹茶、ほうじ茶、玄米茶と3種類のかき氷が盛り付けられていて、食べ比べを楽しめる、お茶好きにはたまらないメニューです。

宇治抹茶の清々しさ、玄米茶の芳ばしさなど香りだけでも、もうおいしさを確信
宇治抹茶の清々しさ、玄米茶の芳ばしさなど香りだけでも、もうおいしさを確信

まず深い緑が美しい抹茶のかき氷を食べてみると、ひとくち目から濃厚な旨みと香りが押し寄せ、圧倒されてしまうほど。「茶寮の隣には茶工場が隣接していて、工場で挽きたての抹茶を使うことができるので、格別な抹茶シロップが作れるんです」という、店舗管理部マネージャーの吉田昂太さんの言葉にも納得。

続いては、玄米茶氷を。最初にぐっと芳ばしい香りがきて、後味はさっぱり。焙煎香を強く感じるほうじ茶氷は、すっきりとしていてどんどん食べ進めたくなる味わいでした。

食べ比べると、お茶のそれぞれが持つ個性がよくわかりますね。少しずつ3種類の味を楽しめるのって、お得感もあってすごくうれしい!

緑豊かなお庭を望む特等席。わざわざこの席を予約して訪れる人も多いそう
緑豊かなお庭を望む特等席。わざわざこの席を予約して訪れる人も多いそう

ほろ苦抹茶氷を、やさしく包みこむ手づくりアイス
「ますだ茶舗」

追い宇治抹茶シロップや温かいほうじ茶が付く、心配りもうれしい。「特製宇治氷アイスのせ」(1110円)
追い宇治抹茶シロップや温かいほうじ茶が付く、心配りもうれしい。「特製宇治氷アイスのせ」(1100円)

続いては、大正元年創業、「平等院鳳凰堂門」前にお店を構える「ますだ茶舗」へ。「お茶を通じた人との繋がりを大事にし、みんなに笑顔になってほしい」という思いを込めて、店舗の奥には茶房を構え、すぐ隣には気軽に立ち寄れるティースタンドもあります。

店頭では粉末抹茶をふりかけて楽しむソフトクリームのテイクアウトが大人気
店頭では粉末抹茶をふりかけて楽しむソフトクリームのテイクアウトが大人気
かき氷はこちらの茶房で。宇治煎茶(880円)などこだわりのお茶も味わえる
かき氷はこちらの茶房で。宇治煎茶(880円)などこだわりのお茶も味わえる

こちらのイチオシは、茶房のみで提供される「特製宇治氷アイスのせ」(1100円)。シャリシャリとした氷にたっぷりかけられた抹茶シロップは、宇治茶ならではの深い味わいとほろ苦さがダイレクトに伝わります。そこに合わせるのが、添加物など余計なものは加えず、手間はかかるけれど手づくりにこだわった抹茶アイスクリーム。

氷の食感、シロップの濃さ、アイスクリームの甘みのバランスがとても良く、三位一体感がすごい。アイスクリームがとけるほどにミルキーさが加わり、ほろ苦さが徐々に甘くなっていく、味の変化も楽しんで欲しいです。

かき氷は抹茶茶碗に盛り付けられているので、最後はグビッと飲み干して
かき氷は抹茶茶碗に盛り付けられているので、最後はグビッと飲み干して

「抹茶のほろ苦さは不得手だけど、かき氷を食べたい」という方には、新作の「玄米茶氷」(880円)をぜひ。じとっと汗をかいてしまう暑さでも、芳ばしくてまろやかな香りのかき氷をいただくとさっぱりして、汗もスーッと引いていきます。

「玄米茶氷」(880円)。炒った玄米の芳ばしい香りがアクセントに
「玄米茶氷」(880円)。炒った玄米の芳ばしい香りがアクセントに

焙煎で宇治抹茶の甘み際立つ、ふわふわ氷
「抹茶ロースタリー」

ロースト抹茶を溶かして作るミルク氷に、甘さ控えめの小豆と生クリームをあわせて。「ロースト抹茶シェーブドアイス」(1200円)
ロースト抹茶を溶かして作るミルク氷に、甘さ控えめの小豆と生クリームをあわせて。「ロースト抹茶シェーブドアイス」(1200円)

3軒目に訪れたのは「抹茶ロースタリー」。こちらでは、コーヒー好きだった店主の梶 均さんが「コーヒーのように宇治抹茶を楽しめたら」と考案した、一番摘みの碾茶(てんちゃ、抹茶の原料となる茶葉)だけを自家焙煎し石臼挽きした、ロースト抹茶を使ったさまざまなメニューが味わえます。

京くみひもの老舗「昇苑くみひも」の店舗の奥に、「抹茶ロースタリー」が
京くみひもの老舗「昇苑くみひも」の店舗の奥に、「抹茶ロースタリー」が
店主の生家である、築110年ほどの町家の離れをリノベーションしてカフェスペースに
店主の生家である、築110年ほどの町家の離れをリノベーションしてカフェスペースに

焙煎の具合も抹茶好きが一番好む「ライト」、「ミディアム」、コーヒー党やヨーロッパ系の観光客から好評だという「ダーク」と三段階に。

ドリンクやソフトクリームを注文すると、焙煎度合いを選ぶことができます。焙煎をすることで味わいも通常の抹茶とは大きく変わり、特有の苦みと渋みがやわらかくなり、その分、お茶のもつ本来の旨味とある種の甘みが引き立ってくると梶さんは言います。

別添えの抹茶蜜をかけると、より一層抹茶の香りや風味を感じられる
別添えの抹茶蜜をかけると、より一層抹茶の香りや風味を感じられる

そんなロースト抹茶で作るかき氷「ロースト抹茶シェーブドアイス」は、通常のザクザクしたかき氷ではなく、瞬間冷凍のミルク氷を削って作るふわふわの糸ピンス・スタイル。ベースのミルク氷にロースト抹茶をブレンドしているので、色もきれいな緑色に!

粉雪のようにスーッととけた後で、ロースト抹茶ならではの香ばしさと甘さの余韻を感じることができますね。抹茶好きはもちろん、苦みが少な目でミルクの甘さもあるので、抹茶はそんなに得意じゃないという方でも、絶対おいしく食べてもらえそう。

藻塩をかけると甘みと苦味がより引き立つ、ダークとライトのローストのミックスソフトクリーム(600円)も人気
藻塩をかけると甘みと苦味がより引き立つ、ダークとライトのローストのミックスソフトクリーム(650円)も人気

濃厚なおいしさがたまらない…お土産にも◎
「日本茶とジェラート かめうさぎ」

鮮やかな緑色が目をひく、抹茶香碧とミルクのダブル(690円)。濃厚な抹茶の味わいに感激
鮮やかな緑色が目をひく、抹茶香碧とミルクのダブル(690円)。濃厚な抹茶の味わいに感激

せっかく宇治に来たのだから、かき氷以外のひんやりスイーツも食べてみたいと足を運んだのが、「日本茶とジェラート かめうさぎ」。1947年に創業した茶問屋「利招園茶舗」が、「お茶の風味を伝えるきっかけに。お茶に対する敷居を低くして、本当にいいもの、おいしいものを味わってもらいたい」との思いを込めたお店です。

宇治はうさぎと縁深い土地であることもあり(お店の住所も“兎道“)、この店名に
宇治はうさぎと縁深い土地であることもあり(お店の住所も“菟道“)、この店名に
和紅茶やほうじ茶など、お土産にもぴったりなカップタイプのジェラートも販売。370円~
和紅茶やほうじ茶など、お土産にもぴったりなカップタイプのジェラートも販売。370円~

一般的に宇治抹茶はジェラートになると抹茶そのものの魅力が薄れてしまうので、こちらでは旨みと風味のバランスがジェラートに適したものを厳選。

オススメしてもらったジェラートは、「抹茶香碧(こうへき)」という抹茶とミルクのダブル(690円)。ほかにも、抹茶、ほうじ茶、和紅茶など日替わりフレーバーをシングルやダブルで楽しめます。

苦みは控えめだけど、これぞ抹茶という濃さがしっかり感じられるだけでなく、口の中で広がっていく抹茶の香りもすごい!ミルクと合わせるとやさしい味わいに変化するのも良い。絶妙のコンビネーションですね。


京ならではの味も、フレーバーは約20種
「ジェラート バンビ」

プレミアム抹茶とブルーベリー&ヨーグルトのジェラート(850円)。抹茶と紫式部をイメージした色で、実に宇治らしい組み合わせに
プレミアム抹茶とブルーベリー&ヨーグルトのジェラート(850円)。抹茶と紫式部をイメージした色で、実に宇治らしい組み合わせに

最後は、抹茶だけでなく季節の食材を使ったジェラートも好評な「ジェラート バンビ」へ。京都の有名店の抹茶で作る抹茶ジェラート(シングル600円)は、口あたりがとても軽やかで、どんな人でも楽しめるように苦みなどもおだやかな仕上がりに。こちらでも充分満足できるけれど、より濃い抹茶感を求める方は、ぜひプレミアム抹茶(通常価格より+100円)を。

宇治は紫式部ゆかりのまちということでブルーベリー&ヨーグルトとプレミアム抹茶(ダブル850円)という、宇治らしい組み合わせを楽しみました。

プレミアム抹茶は香りが一段と強くなり、奥からほのかな苦みや旨みが押し寄せてきて、満足度がさらに上がりますね。

店内にはカウンター席やベンチもあるので、イートインもOK
店内にはカウンター席やベンチもあるので、イートインもOK
暑い日には、さっぱりはちみつレモンもおすすめ。常時20種類ほどがスタンバイ
暑い日には、さっぱりはちみつレモンもおすすめ。常時20種類ほどがスタンバイ

京都らしい西京味噌のジェラートや、地元の農家さんから届くフルーツで作るジェラートなどが20種類ほどそろうので、いろんな味の組み合わせを楽しんでみたいですね。


■ 宇治のまちを歩いて、かき氷とジェラートを満喫して…

5軒で7種のひんやりスイーツを1日で巡った西村さん
5軒で7種のひんやりスイーツを1日で巡った西村さん

「同じ宇治抹茶を使ったかき氷でも、お店によって香り、コク、ほろ苦さの奥にある甘みが異なっていて楽しいですね。宇治抹茶は旨みが強いので、かき氷のシロップにしたときも味がくっきりしているし、トッピングされているクリームなどにも負けない。

宇治抹茶のかき氷は、宇治以外でも食べられますが、今回伺ったお店の方々はやはり地元とあって、お茶への愛と、おいしい宇治抹茶のかき氷を食べて欲しいという気持ちをひしひしと感じ、やっぱり味も格別。宇治まで来て食べる価値が大アリだなと実感しました」。

お店によってメニューも宇治茶の風味もさまざま。JR京都駅から電車で約16分、夏季限定のスイーツもたくさんあるので、ぜひ気軽なお出かけに。

取材・文/西村円香
写真/Ayami
提供/宇治市観光振興課

  • LINE

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

人気記事ランキング人気記事ランキング

写真ランキング

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本