「混んでる京都」回避するなら宇治! 京都駅から約16分、5時間の鬼スケ旅してみた[PR]

5時間前

JR京都駅から約16分で宇治へ。5時間でどれだけ満喫できる?

(写真25枚)

国内外から多くの観光客が訪れる「京都」。遊びに行きたいけど、混雑していると思うと少し尻込みしてしまう・・・。そんなとき、「宇治なら自然豊かな景観や、抹茶グルメが楽しめるし、実は京都駅から宇治駅まで、JR奈良線で約16分で⾏けるんやで」と、京都の人に教えてもらった。

なんとなく「宇治は遠い」というイメージだったが、それなら思い立ったときに行ける距離。「京都市内の混み具合にうんざりしたら、半⽇でも⾏ってみて」と後押ししてもらったので、さっそく宇治へ行くことに。

朝から観光客が多く集まる、JR京都駅から出発!
朝から観光客が多く集まる、JR京都駅から出発!

「宇治茶巡り」「世界⽂化遺産巡り」「神社仏閣巡り」など数ある観光コースのなかから、今回は⼤河ドラマ『光る君へ』でも話題になった「源⽒物語宇治⼗帖巡り」を、分単位の⻤スケ(=⻤スケジュール)旅で敢行。11時に京都駅を出発し、夕方16時までの間にどれくらい宇治の名スポットを回れるのか、検証してみた!

紫式部ゆかりのまちを象徴するキービジュアル

■ 宇治の鬼スケ旅スタート! 移動中も時間を無駄にしない

11:00
JR京都駅の10番線から、11:07発の奈良線 みやこ路快速に乗る。時間を有効的に使いたいので、移動中は京都アニメーション制作「紫式部ゆかりのまち宇治」PR動画『うじには物語がある』を視聴。キービジュアルに描かれた人物や宇治の景色が登場するので、これから始まる鬼スケ旅を予習だ!

さすが「京アニ」さん、宇治に早く行きたくなる…!

11:23
JR宇治駅へ到着。快速電車なら約16分、普通電車でも約22分で到着するということで、確かに京都駅から近い(動画が6分30秒あったので、観ていたらすぐだった)。まずは駅前で発見した「茶壺型ポスト」を記念撮影してみた。うん、さっそく宇治っぽい!

JR宇治駅前にある「茶壺型ポスト」。地元民の待ち合わせスポットにもなっています
JR宇治駅前にある「茶壺型ポスト」。地元民の待ち合わせスポットにもなっている

そのすぐ隣にはJR宇治駅前観光案内所があるので、無料配布されているイラストマップや観光パンフレットをゲット。

11:25
とりあえずお腹が空いたので、さまざまな店が立ち並ぶ商店街(宇治橋通り。中宇治とも呼ぶそうだ)まで徒歩5分。分単位のスケジュールで宇治を満喫するため、今回は手軽に食べられるパンを「モグモグベーカリー」で購入することにした。

地元で長年愛されている「モグモグベーカリー」
地元で長年愛されている「モグモグベーカリー」

「モグモグベーカリー」は昭和52年にオープンし、長年地元の方々から愛されてきた人気ベーカリー。店内には地元のさまざまな名茶園の宇治抹茶を使ったパンをはじめ、オリジナルが120種類以上並んでいる。

店内には120種類以上のパンが並ぶ
店内には120種類以上のパンが並ぶ
とうふサンド、イカごろごろミンチカツなど気になる惣菜パンがたくさん…また来よう!

今回は抹茶を使った人気の「茶壺」(378円)、「緑茶サンライズ」(324円)と、種類豊富なサンドイッチのなかから「エビカツパック」(583円)をチョイス。土日限定で並ぶパンやサンドイッチもあるそうなので、また週末にもゆっくり来よう。

抹茶を使ったパンが人気! このレトロな看板を目指して…
抹茶を使ったパンが人気! このレトロな看板を目指して…
オーナーの大脇光弘さん

11:50
パンのお供に、すぐ近くにある「珈琲スタンド 楠楠(くすくす)」のクリアアイスコーヒー&クリアアイスカフェラテ(各500円)をゲットし、宇治川へ移動。

宇治橋のそばにある紫式部像
宇治橋のそばにある紫式部像

12:00
途中、橋のたもとにある「紫式部像」に挨拶し、天気が良かったので川沿いでピクニックすることに。川のそばにはベンチもたくさん用意されているので、気軽に休憩できるのがうれしい。

「モグモグベーカリー」のパンと「珈琲スタンド 楠楠」のコーヒーで、宇治川を眺めながらピクニック
木陰に座って川の流れる音を聞くと、涼しくて気持ちいい
木陰に座って川の流れる音を聞くと、涼しくて気持ちがいい

12:30
美味しいパンと壮大な宇治川からエネルギーを補完。さっき観た動画で茜ちゃん(宇治を訪れた女の子)が宇治橋で伸びをしてたのを真似して、歩き回る準備は万端。『源氏物語』ゆかりの場所を北に向かって時計回りに巡って行くことにした。

よっしゃ、宇治を歩くぞ〜!
よっしゃ、宇治を歩くぞ〜!

12:40 第五十帖「東屋(あづまや)」・・・東屋観音と呼ばれる石像
12:45 第四十六帖「椎本(しいがもと)」・・・府道の傍にある彼方(おちかた)神社
12:50 第五十三帖「手習(てならい)」・・・京都宇治線の歩道上にある大きな石碑
13:05 第五十二帖「蜻蛉(かげろう)」・・・生垣に囲まれたなかにある平安時代の線刻阿弥陀三尊石仏

と、源氏物語「宇治十帖」の古蹟を中心に巡る。街のさまざまなところに古蹟があり、時代を超えて源氏物語を読んだ人たちが、思いを馳せながら聖地巡りをしていたことを思うと、なんだか感慨深い。

水分補給(自販機で宇治茶を発見)をしながら、「宇治十帖」の古蹟を巡る
水分補給(自販機で京都府茶協同組合による宇治茶を発見!)をしながら、「宇治十帖」の古蹟を巡る(左上から時計回りに椎本、手習、蜻蛉)

ちなみに今回は時間がなかったので寄れなかったが、「手習」と「蜻蛉」の間、「三室戸寺」に「浮舟」の古蹟があるので、時間があればぜひ訪れて欲しい(三室戸寺の参拝時間は8時30分から16時30分まで)。

13:10
絶対に訪れたかった「宇治市源氏物語ミュージアム」に到着! 1998年にオープン、平安時代の文化に触れ、源氏物語をより深く知ることができるミュージアムだ。

季節で風景が変わる「源氏物語ミュージアム」。今の季節は青もみじが美しい
季節で風景が変わる「源氏物語ミュージアム」。初夏は青もみじが美しい

館内には物語に登場する牛車や装束復元の展示、オリジナルアニメーションの上映のほか、宇治十帖の名場面が実物大のセットで再現されている。物語の世界を身近に感じられる展示が満載で、源氏物語ファンはテンションが上がること間違いなし(大河ドラマ『光る君へ』を観ていた人も必見!)。

源氏絵鑑帖(巻51浮舟部分、宇治市源氏物語ミュージアム蔵)

ちなみに7月2日からは「企画展 源氏ワンダーランド」がスタート。現在の私たちの感覚からするとちょっと不思議な感じがする、『源氏物語』が描かれた平安時代、貴族たちの生活様式を、絵画資料等を通して垣間見るという内容となっている。ぜひチェックしたい。

14:00
すっかり夢中になって鑑賞・体験した「宇治市源氏物語ミュージアム」(今回は鬼スケのため駆け足だが、本当は2時間は欲しい!)をあとにし、近くにある古蹟で、樹木の繁る一角に立つ大きな石碑が古跡の第四十七帖「総角(あげまき)」へ。「総角」がある「さわらびの道」の散策中に猫を見つけたり、雅なデザインのマンホールを発見したりと、思わぬ出会いがあって散歩も楽しい。

猫に出会ったり、もみじや宇治橋が描かれたマンホールを撮影したり…
「総角」(写真左上)付近では猫に出会ったり、もみじや宇治橋が描かれたマンホールを撮影したり…癒やされる

14:15
神社建築としては日本最古といわれる世界遺産「宇治上神社」へお参りし、かわいいうさぎみくじをゲット。なかにおみくじが入っていて、大吉だった。最高だ。

世界遺産の宇治上神社
世界遺産の宇治上神社
かわいい! うさぎのお守り
パステルカラーがかわいい! うさぎみくじ(陶器)初穂料500円

14:30 第四十八帖「早蕨(さわらび)」・・・宇治神社横道に面して立つ小さな石碑
14:40 宇治川右岸の「朝霧橋」のたもとにあり、源氏物語「宇治十帖」の古蹟全体を象徴する石像「宇治十帖モニュメント」
14:50 第四十九帖「宿木(やどりぎ)」・・・生垣に囲まれた中の石碑

宇治川の流れが激しく、物語の終盤で浮舟が身を投げたのも納得だな、などと物語に思いを馳せた。

「宇治十帖石像」はヒロイン・浮舟と匂宮が小舟で宇治川に漕ぎ出す有名な情景がモチーフ(また猫いました!)
「早蕨」(左上)、「宿木」(右上)、「宇治十帖石像」(左下)はヒロイン・浮舟と匂宮が小舟で宇治川に漕ぎ出す有名な情景がモチーフ。その横に「ヒカルゲンジ」というツバキを発見(また猫が!)
中州に佇む鵜小屋で、人工ふ化で産まれた鵜「ウッティー」を見ることができた!
中州に佇む鵜小屋で、人工ふ化で産まれた鵜「ウッティー」を見ることができた!

15:00
歩きっぱなしで疲れたので、宇治川を眺めながら「福寿園 宇治茶亭」で一服することに。抹茶、抹茶ソフトクリーム、生菓子がセットになった「ティータイムセット」(1045円)を注文し、宇治抹茶をとことん堪能。

宇治川沿いにある「福寿園 宇治茶亭」
宇治川沿いにある「福寿園 宇治茶亭」
抹茶、抹茶ソフトクリーム、お菓子がセットになったお得な「ティータイムセット」(1045円)。写真はアイスだが、ホットもあります
抹茶、抹茶ソフトクリーム、生菓子がセットになったお得な「ティータイムセット」(1045円)。写真はアイスだが、ホットも

ちなみに川の向かい側の「福寿園 宇治茶工房」では、石臼で抹茶を挽く体験や香り袋づくり体験などができるので、宇治茶を深く楽しみたい人におすすめだ。

15:25
「福寿園 宇治茶亭」を出て、平等院正門前へ。平等院の前身は『源氏物語』で主人公・光源氏のモデルとなったと言われている源融の別荘「宇治殿」だったと言われ、作中では夕霧が父から相続した別荘が宇治殿をモデルにしているとの説があるのだそう。モデルとなったものが寺院となり現存していることに、素直に感動した。

「平等院」正門
「平等院」正門前

15:40
茶店が並ぶ「香りの道」でお土産を購入。初夏は新茶が店頭に出ているので、今年採れたての茶葉を使ったお茶も選べる。お土産もゲットできたので、駅へ向かう。

16:00
JR宇治駅に到着。11時〜16時までの5時間で、15スポットを巡ることができた。今回の鬼スケ旅では宇治駅周辺の主要な場所を大体網羅できたので、宇治茶などの歴史・文化を学べるミュージアム、レストランなどが揃う「お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな 」や、国宝指定された黄檗山「萬福寺」など、次は気になった場所をゆっくり巡るプランでも訪れたい。

何より京都駅から思っていた以上に近いことが分かったので、これからはもっと気軽に遊びに来たいと心から思った。

11:00〜16:00の「源⽒物語宇治⼗帖巡り」でこれだけできました!
11:00〜16:00の「源⽒物語宇治⼗帖巡り」でこれだけできました!

宇治を満喫するなら、そのほか「宇治茶巡り」「世界遺産巡り」など、さまざまな観光コースがある。宇治市の公式HPで、宇治の観光情報も掲載されているので、今回の鬼スケ旅や観光情報を参考に、ぜひ出かけてみて欲しい。

取材・文/野村真帆
写真/Lmaga.jp編集部
提供/宇治市観光振興課

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