大型雑貨店「東急ハンズ」（本社：東京都新宿区）が２月２１日、滋賀県の「近鉄百貨店草津店」（滋賀県草津市）に、新業態の「プラグス マーケット」をオープンした。

百貨店や地方自治体とコラボレーションし、地元の魅力を発信するための新プロジェクト第１弾の同店。今回の企画が実現したのは、「近鉄百貨店」との縁だったという。

きっかけとなったのは、「２０１６年４月に「近鉄百貨店奈良店」への出店。郊外都市での出店数を増やしたい同ブランドと、若いファミリー層や男性客など新たな客層の獲得に成功した百貨店側のニーズが合致。その結果、ウィンウィン状態に。

そこで今回は、２０１８年より８億円をかけてリニューアルをおこなってきた「近鉄百貨店草津店」で再び協業。若いファミリー世代が増加しつつある草津市での館の若返りと、デイリーユースへシフトチェンジを狙い、滋賀県らしさを活かした同店を完成させた。

百貨店の２階正面玄関前には、『「〇〇」コレ』と名付けたシンボルゾーンを設置。目指したのは、滋賀県の人々が欲しくなる約３００種のアイテムが並ぶ売り場。東急ハンズの広報・山田一之さんは、「約１周間で品揃えやテーマが変わるため、いつ訪れても目新しい商品に出合えます」と話し、第１弾は地元愛を表現するため『「シガ」コレ』と称し、滋賀の人気商品がセレクトされている。

ほかには生活雑貨、ヘルスビューティー、文具を主軸に、「東急ハンズ」全店での売れ筋商品を厳選した「売り場」や、地域に密着したサービス型専門店をポップアップで展開する「アカリスポット」で構成されている。営業時間は朝１０時から夜２０時まで。

取材・文・写真／中河桃子