「VIVANT」迫田孝也が“出奔”で「絶対裏がある」裏切り、二重スパイ、モニター…【豊臣兄弟】

『豊臣兄弟!』第39回より。徳川家康に、豊臣秀吉に勝つ唯一の方法を語る家臣・石川数正(迫田孝也)(C)NHK
仲野太賀主演で、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長(小一郎)が、兄とともに天下一統を果たすまでを描いていく大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。
10月11日放送の第39回「茶々の本心」では、秀吉の血を引いた後継者を作るために、茶々が秀吉の妻となることに。そのユニークな決着の付け方と、予想通りの石川数正の出奔に、SNSが盛り上がった。
■ “後継ぎいない問題”に、茶々が浮上…第39回あらすじ
豊臣秀吉(池松壮亮)の元で育った茶々(井上和)は、秀吉の政のコマに使われることを拒み、どこにも嫁がずにいた。一方、後継の養子・於次秀勝(柊木陽太)が病床にあるため、小一郎と石田三成(松本怜生)は、秀吉に新しい妻を娶ってもらい、実子を産んでもらうことを考える。
小一郎は、茶々を妻にすることを秀吉に提案。秀吉の正室・寧々(浜辺美波)も、自分と秀吉の子どものように思う“豊臣家”を守るためだと、その話を承知した。

小一郎は茶々の説得を試みるが、激しく拒否。そこで寧々が茶々と弓の勝負を申し出て、勝てば茶々の好きにすればいいと告げた。弓の勝負に勝った茶々は、母・市(宮﨑あおい)の「己が決めた道」を進むことの喜びを語る言葉を思い出し、自らの意思で秀吉に嫁ぐと決めた。
ともに豊臣家を支えるよう茶々を励ました寧々だったが、小一郎と2人になったときに「家を守るのがなんだと言うのじゃ」と涙を流すのだった・・・。
■ 松下洸平は「鳴くまで待たない」徳川家康

天下取りを目前にした秀吉に嫁ぎ、2人の子どもを生んだ、浅井長政(中島歩)と市の娘・茶々。織田信長(小栗旬)の姪という出自と、戦国時代としても異例の30歳の年の差婚。さらに秀吉の死後の彼女の振る舞いが、豊臣家を滅ぼす要因になったという意見も根強い。
権力者をたぶらかして実権を握った悪女なのか、自分の血筋と男たちの思惑に振り回された悲劇の女性なのか。どちらにせよ、戦国時代一・・・いや、日本の歴史上でも、最もドラマティックな人生を送った女性の一人と言えるだろう。
そんな茶々が、いかに秀吉に嫁いだかという話題が中心となった第39回。大和国の基盤を整え、3ヶ月ぶりに兄と顔を合わせた秀長。
いきなり兄弟漫才がはじまって、SNSが「再会してキャッキャしてる兄弟かわいすぎる」「兄弟のイチャつき、一生やっててほしい」と微笑ましい声があふれてすぐに、兄弟は徳川家康(松下洸平)の取次役・石川数正(迫田孝也)に「今戦ってる真田家と仲直りしてね」とプレッシャーを与える展開に。

京都に建築中の豪邸「聚楽第」のジオラマを見せたり、大量の黄金を送るなど、圧倒的な財力と権力で数正を圧倒し、最後に秀長が「なんだったら俺が頭下げに行くからね! でもおかしなことしたら滅ぼすから!」と、フレンドリーに圧をかける姿に、
SNSは「うわあ、金の力でどうにかしようとしてきた」「秀吉は金で札束ビンタして秀長はその裏でフォローをする。なんとまぁ・・・」「人の善さそうな気さくな笑顔で言ってることが怖すぎるんよ小一郎」など、兄弟の完ぺきな連携プレーにあっけに取られるような声が。

そして、徳川家に問題を持ち帰った数正、血の気の多い“徳川四天王”一同は「よろしい、ならば戦争だ」状態だし、肝心の家康も「秀吉と秀長、今すぐ死んでくれんかのう」と投げやりな一言。
先週の予告でこの家康のセリフが出たときは「ヤッス本気モード入った―!」と、SNSで興奮するような言葉が並んでいたけど、実際はもう打つ手がなさすぎて出てきた、ただのやる気のない発言だったので、予告のミスリードを誘う力がすごかった。

SNSも「これは鳴くまで待たない家康」「勝てぬなら死ぬまで待とう豊臣兄弟!」「こんな直球なこと言う徳川家康初めて見たわw」「もうほんとこの家康最高」などのコメントが上がり、
完全にやる気まんまんな徳川四天王たちにも「みんな血気盛んで何よりだ」「今すぐ死んでくれねえかなにはツッコミを入れない徳川四天王!」「四天王が盛り上がってる時の石川数正の『あー俺この職場合わないわぁ・・・』感がすごい」と、完全におもしろがる声が並んでいた。
■ 浜辺美波&井上和の“シスターフッド”へ
一方、秀吉サイドは、石田三成が福島正則(松崎優輝)や加藤清正(伊藤絃)に、いきなりケンカを売られていた。「関ヶ原はまだ早いぞ!」と思っていると、原因は三成が、秀吉は子どもを産める新たな女性を迎えたほうが良いと持論を述べたためだった。
寧々を母同然と思っている正則や清正からすれば、ここに来て寧々に苦労の種を植え付けるのは絶許! というところだろう。が、秀長も三成に同意したことから話が変わる。

秀長的には「甥の秀次(山田涼介)は性格に難がある」「有能な後継者を一から自分たちの手で育てたい」という2つの思いがあったから。そこで白羽の矢が立ったのは、なんだかんだで秀吉セッティングの縁談を全部断っていた茶々! 家柄は申し分ないし、まだ10代だから子どもができる望みも高い。
当初は断固反対だった秀吉だけど、意外にも寧々からOKが出て、「茶々を説得できたら」という条件付きで話を進めることに。しかし茶々は得意の弓で、秀長を追い回すという大変な展開になった。

SNSも「きた! 茶々弓による攻撃」「まぁそうなりますよね、という怒りであったが、それにしたって直截的過ぎやしませんか茶々殿w」「弓の腕が良すぎる。好き・・・これは大阪城で籠城できる」と茶々の大暴れぶりに歓声をあげたが、
そこに弓を持った寧々が、茶々が豊臣家に入るかどうかを弓で決めるという、少年漫画(女性同士だけど)な流れに! 矢は1本で、より的の真ん中に近い場所を射れるかどうかを競い、寧々が勝ったら秀吉に嫁ぎ、負けたら茶々の好きにしていいという条件だ。

実は弓衆の娘で、弓の経験もあった寧々様が、かなり良い位置を射抜き、茶々はド真ん中を狙うしかなくなった。しかし、そこで茶々の頭に去来したのは「どんな結果であれ、自分が選んだ道を歩けるならば嬉しい」という母・市の言葉。
秀長の「織田と浅井の血を継ぐ子が天下人になれる」という誘惑に加えて、先週の“豊臣”命名の話を聞いて、秀吉に好意が芽生えていた茶々は、勝負に勝っても“秀吉の妻”という道を選び取った。
この意外な結果にSNSでは「豊臣家に迷惑かけてやる、から一転した」「親の敵を憎み続けるのも道ならば、間近で人柄に触れて自ずと心を和らげるのもまた道」「ここで茶々は覚悟を決めた。それは茶々が市の言葉を受け止められた瞬間だったという事だ」「勝利時の報酬が『好きなようになさい』というのが効いた」「茶々が秀吉の妻となることを受け入れたのは復讐や贅沢のためでなく、第二の母と慕ったねね様へのシスターフッドのためって解釈、めっちゃ新しいな」などの声が見受けられた。
■ この石川数正、絶対裏があるに違いない!

こうして茶々が側室(実際には『第二の正室』に近い扱いだったよう)になることが決定したものの、気丈に振る舞っていた寧々が「家を守るとか本当はどうでもいい!」と秀長に本音を。
SNSも「おねね様あああ! しんどいねえええ!」「自分が面倒を見ていた子を旦那さんが娶るとか、複雑すぎる」「子どもが産まれて継続していかないと、家族と家臣を含んだグループが崩れちゃうっていうシステムの哀しさよ」など、彼女の悲しみに寄り添うようなコメントが。

そして、茶々が正式に秀吉の妻になってまもなく、数正が秀長の元に来ちゃった! 演じる迫田孝也は、各地のトークショーでずっと「今年は出奔しない」と言い張ってきたから、ちょっとは信じていたのに(笑)。
しかし、あの「死んでくれんかのう」家康に愛想が尽きたのか、逆にあの姿を見てスパイor刺客になるつもりで懐に潜り込んだのか、そこがまだ判断つかない感じだ。
SNSでも「【速報】石川数正出奔」「今年は出奔しないのかもと思わせる濃い繋がりを感じさせる2人だったのに、やっぱり歴史はそうだからね」「今回の流れを思うと『榊原や井伊に苛められたため』とも思えるし、また家康と示し合わせた策略にも思えるので、次回を見守りたい」「どう考えてもこの石川数正、単純に寝返ってないだろう・・・絶対裏がある間違いない・・・! モニターだ・・・!」など、思わずドラマ『VIVANT』と混合する人も多かった。

秀吉に、子どもを産んでくれそうな若い妻ができてめでたしめでたし・・・と一瞬思っちゃうけど、むしろ茶々が豊臣家に入ったがために、滅亡ルートが開いてしまったことを、未来人の私たちは知っている。
まさにその終わりの始まりという回となったけど、結果的にこの悲劇の大本となったのが秀長&三成という、秀吉に忠実な人間のワンツートップだったというのが、なんかもう頭を抱えるような思いだ。実は秀吉が秀長を侍の世界に誘ったときから、豊臣家の激しすぎる栄枯盛衰は決まっていたのかもしれない・・・。
◇
大河ドラマ『豊臣兄弟!』はNHK総合で毎週日曜・20時から、NHKBSは18時から、BSP4Kでは12時15分からスタート。10月18日放送の第40回「あさひの輿(こし)入れ」では、秀吉と家康の対決が避けられなくなったものの、意外な出来事で戦いを回避。和睦の条件として、家康が秀吉の身内を妻に差し出すよう要求するところが描かれる。
文/吉永美和子
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