“大阪松竹座”5月閉館も「前向きにとらえて」…OSKの新たな一歩は京都・南座で

7時間前

「皆様に絶対楽しんでいただく舞台を作りつづけます、ということは強く申し上げたい」と語る、翼和希(Lmaga.jp撮影)

(写真5枚)

100年以上の歴史を持つ「OSK日本歌劇団」が、毎年春に「大阪松竹座」(大阪市中央区)で上演していた恒例のレビューショー『春のおどり』だが、5月の「大阪松竹座」閉館にともない、「南座」(京都市東山区)で初開催されることに。2月9日の会見ではトップスターの翼和希らが、心境を語った。

■ ホーム・大阪松竹座が閉館…「複雑な気持ち」(翼)

翼和希(Lmaga.jp撮影)
翼和希(Lmaga.jp撮影)

1926年から始まり、今年で100周年を迎える「春のおどり」。舞台作品とダンスレビューの2部構成で、特に洋舞から日舞までさまざまなダンスを次々に披露する2部は、「ダンスのOSK」を象徴するステージとして人気が高い。

2004年からは大阪松竹座がホームとなっており、翼は「舞台に立つ楽しさをたくさん学ばせていただいた場所なので、閉館は大変複雑な気持ち」と語り、娘役トップスターの千咲えみも「OSKの初舞台が大阪松竹座でした。とても大切な劇場」と思いを明かす。

閉館報道があったときは、歌舞伎のみならず「OSKはどうなる?」という声も多数上がっていた。千咲も「多くの方からご連絡をもらい、松竹座さんイコールOSKとこれほど思っていただけて、光栄なことだと実感しました」と振り返る。

会見の様子(Lmaga.jp撮影)
会見の様子(Lmaga.jp撮影)

OSKはこれ以前にも、太平洋戦争や親会社の撤退などで幾度も解散の危機に立たされながらも、不死鳥のように復活してきた歴史がある。一昨年のトップ就任から、すっかりOSKの顔となった翼も「100年という時間を改めて考えたとき、いろいろなことを乗り越えて続けていくことが、どれだけ大変なことだったのかと。その難しさをOSKは痛感していますし、それができることへの喜びと使命感もあります」と明かした。

■ 「劇団がさらに成長できる機会だと思う」(千咲)

娘役トップスターの千咲えみ(Lmaga.jp撮影)

今年の『春のおどり』は、第1部は『ロミオとジュリエット』を古代日本の世界に置き換えた作品で、なんと25年ぶりの復活上演となる『たまきはる 命の雫』を上演。第2部の『Silenphony―サイレンフォニー―』では、「静寂」と「交響曲」をキーワードに、静かさのなかにひそむエネルギーや輝きを表現した、多種多彩なダンスを次々に披露していくという。

京都から新たな一歩を踏み出す『春のおどり』に、翼は「『たまきはる』では、まぶしいほどまっすぐ過ぎる愛を表現したいし、『Silenphony』ではコンテンポラリー(ダンス)を踊れるのが嬉しい。今回は南座ということで、京都の街並と春の風を感じてから、劇場でOSKの桜を見ていただけたらと思います」と意気込む。

千咲も「劇団がさらに成長できる機会だと思うので、前向きにとらえて、京都の公演はとても楽しみ。OSKを知らない京都好きの方に、一つの節目となるこの舞台で、見つけていただけたら嬉しいです」と、出会いのチャンスが増えることに期待を込めた。

会見の様子(Lmaga.jp撮影)
会見の様子(Lmaga.jp撮影)

翼と千咲以外には、華月奏、城月れい、登堂結斗、天輝レオなどが出演。第一部は北林佐和子、第二部は平澤智が作・演出を務める。公演は4月10日~19日。チケットは1等席1万1000円、2等席5500円で、3月9日から発売開始。京都公演のあとは、東京でも公演あり。

取材・文/吉永美和子

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