令和版「利家とまつ」は武闘派!大東駿介演じる“狂犬”初登場【豊臣兄弟】

『豊臣兄弟!』第5回より。御前試合で前田利家(大東駿介)に寄り添う妻・まつ(菅井友香)(C)NHK
仲野太賀主演で、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長(小一郎)が、兄とともに天下一統を果たすまでを描いていく大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。2月1日放送の第5回「嘘から出た実(まこと)」では、秀吉と出世を競うことになる前田利家と、妻・まつが初登場。2人が激突した「尾張コロシアム」や、秀吉の思わぬ活躍、そして「本人」としか思えない戦国武将の登場にSNSが沸き返った。
■ 御前試合で前田利家と対峙…第5回あらすじ
織田信長(小栗旬)と同盟を結んだ松平元康(徳川家康/松下洸平)を、国境まで届ける役目を仰せつかった木下藤吉郎(豊臣秀吉/池松壮亮)は、元康のように偉くなる秘訣を直接問う。
元康は「信長殿を信じること。誰にもできぬことをやってのけること。己を信じて突き進むこと」と答え、さらに熱意が人を動かすと助言。しかし、藤吉郎と別れたあと、側近の石川数正(迫田孝也)に、すべて逆のことを言ってやったと大笑いするのだった。

やがて、藤吉郎は信長の御前試合に出ることに。小一郎は強敵の前田利家(大東駿介)をやっつけるため、御前試合を取り仕切る武田佐吉(村上新悟)に、利家に強い相手ばかりぶつけるよう依頼。しかし、利家は見事に勝ち残り、決勝で藤吉郎を叩きのめした。
小一郎と藤吉郎は信長に、佐吉を調略したことを見破られるが、逆に信長は「戦う前にいかに勝つかが肝要」と2人を褒め、鵜沼城城主・大沢次郎左衛門(松尾諭)の調略を命じた。
■ お似合い!令和版「利家とまつ」にSNS好意的
織田信長と徳川家康が「清洲同盟」の締結をしたところで幕を開けた第5回。馬廻衆となった秀吉も、家康を国境まで送り届ける役目をおおせつかり、ナレーター(安藤サクラ)が解説した通り、初めて「三英傑」が同じ場所にそろうというイベントが発生した。

もうこの構図で早くもSNSは「ほんとだー。三英傑が集結してるー!」「これで二強の片割れが途中退場して、オチ担当に使われてるのが統一し、最終的にもう一強が天下取るとは思わんよな」と興奮したようなコメントが。
でも、今回前半一番盛り上がったのは、秀吉と前田利家が出場する御前試合。『どうする家康』(2023年)のときにも出てきた、競技スペースを竹垣でぐるりと囲ったコロシアムが登場し、

SNSは「戦国トンチキ尾張コロシアム!!」「尾張コロシアム、ほぼ2年ぶりにTwitter(X)で言及されてるの笑う」「戦国時代のことまったく知らないんですが、ええと、当時の城下ってこういうコロシアムみたいな施設があったんでしょうか」「尾張コロシアム、お笑い伊賀越えに続いて戦国大河の定番になるのか」と、熱い支持(?)が寄せられていた。
そして、ここで登場したのが、のちに百万石の大大名となる前田利家! 大河ドラマでは『利家とまつ~加賀百万石物語~』(2002年)で、愛妻・まつとともに主人公となった人物だ。

秀吉とはライバル兼親友として、家族ぐるみのお付き合いとなるわけだけど、このときはまだ信長の信頼をめぐる競争相手。そして菅井友香が演じるまつも「猿を山に追い返せ」とか、良い感じに口がお悪い。降参する秀吉をとことんまで叩きのめす、ちょっと狂犬気質な大東版利家とは非常にお似合いだ。
このカップルの鮮烈な登場に、SNSも「ヤバイ人だった前田利家」「こんなパワーファイターとは思わなかった」「ゴリゴリの武闘家『槍の又左』として描いたのって大河だとメチャクチャ貴重なんやないか?」「エネルギッシュで愛らしいまつだなぁ」「まつちゃんの応援っぷりがいかにも戦国時代屈指のおしどり夫婦で良い」「大東くんとゆっかーで令和版利家とまつをやって欲しいくらいに気に入った」などの好意的な声があふれていた。
■ 豊臣兄弟に重大任務…秀吉はプロポーズ?
この御前トーナメント試合、実は秀吉が日頃から気に食わない利家をコテンパンにするために、利家には強い相手、秀吉には弱い相手がぶつかるように、仕切り役の武田佐吉を言いくるめたものだった。
しかし、観察眼の鋭い信長は、秀吉だけ手応えのない相手ばかりが当たってるのに気づいたのだろう。これは兄弟がカンカンに怒られる案件・・・と思ったら「ちゃんと勝てるように工夫するの、偉い!」と逆に褒められたうえに、汚名返上のために大事な調略を任されることになり、SNSも大慌て。

「ほらバレてる上に激おこじゃ・・・あれ?」「やっぱりバレてるわな! しかしズルでも脳筋でも、有効なら評価されるのがノッブの傘下!」「殿が面白いこと好きで良かったねって思ったらとんでもねえ埋め合わせをさせられてるじゃん」「織田家中の試合でのしくじりを、美濃への調略で挽回せよとは、なかなかハードモード」「猿の調子のいいところまで含めて気に入ってんだなぁ」などの言葉が。

そして、交渉相手の大沢次郎左衛門のリサーチで、意中の人・寧々(浜辺美波)の父・浅野長勝(宮川一朗太)に相談に来た秀吉。そこでこの仕事に成功したら、結婚して・・・という死亡フラグみたいなプロポーズをするかと思いきや、スルッとはぐらかしてしまった。
この態度には「ぷろぷぉーずきたー! と思ったら違うこと言っちゃった」「浅野様ですらがっかりしてたぞ兄者!」「御前試合よりこっちの方が詰めが甘いぞ〜」「思わず『藤吉郎のばかやろ~!』と画面に向かって叫びました」と、非難ごうごう状態となっていた。
■ 正直アピールで交渉成功するも、秀吉大ピンチ
しかし、この寧々のプロポーズを完遂できなかったことが、大沢殿との交渉で思わぬ効果を生み出した。
「大沢が織田に寝返る」という噂を流すことで、斎藤龍興(濱田龍臣)との関係を悪化させ、本当に織田家に寝返らせるという作戦がバレて、兄弟もろとも打首にされてしまいそうなところを「寧々殿と結婚したいからここで死にたくない!」と懸命のアピール。
これが、成り上がり+愛妻家の大沢殿の心を揺るがせて、交渉成功の大逆転劇につながるのだから、本当に人生なにが幸いするかわからない。

この思いがけない成功の鍵に、SNSは「ほんとにそんな事言ってる場合じゃないけど、恋バナがまさかのクリティカル」「ここから入れる保険ってあるんだ」「低い身分からの成り上がりで愛妻家、あー藤吉郎に重ねちゃったよ自分を・・・」「めちゃくちゃだけど嘘はついてないところがあるから何か心を動かしちゃうのずるいというかすごいというか」「こういう愚直な一面を見せて相手の懐に入り込んでしまうのが『人たらし』ということか」「ここで大沢殿に宣言すなww さっさと本人に伝えんかいwww」と、ツッコみながらも成功を喜ぶ声があふれた。

だが大沢殿が信長に謁見しようとしたときに、なんと毒を塗った小さな武器が発見されてしまった。大沢殿以外の人たちは、織田の追従に不満のようだったので、これは図られてしまったのか・・・? ここで大沢殿が殺されたら、現在人質として鵜沼城に留め置かれている秀吉の命もない。
SNSも「パッションで切り抜けた直後、早速兄者が絶賛ピンチ」「斎藤龍興が大沢の城内にスパイをしのばせていて、それが凶器をしのばせたのか?」とザワついていた。
■ 次回「走れメロス」2週間後で気になる続き
まさかの2週またぎとなった今回(こんなときに限って来週は放送休止!!!)だけど、秀長メロスが秀吉セリヌンティウスを助けるために、本当にあちこち走る回になるのだろう。

史実的には、ここはなんとか切り抜けるのは確実なんだろうけど、初めて草履が片方だけの状態になってしまった秀長がいかに事態を丸くおさめるのか? 兄と同じく土壇場で「人たらし」の力を発揮して、活路を開くことを期待している。

ちなみに、今回一瞬だけ登場した、麿赤兒が扮する斎藤道三。肖像画とあまりにも雰囲気が似ていたことから「斎藤道三がタイムスリップして令和にいるw」「テロップ入れんでもわかる美濃の蝮、斎藤道三」「『誰が本人連れてこいと言った』案件になってて草」などの絶賛の言葉があふれかえっていたことを補足しておく。
◇
大河ドラマ『豊臣兄弟!』はNHK総合で毎週日曜・20時から、NHKBSは18時から、BSP4Kでは12時15分からスタート。2月8日は「衆院選開票速報2026」放送のため休止。2月15日放送の第6回「兄弟の絆」では、秀長が大沢次郎左衛門の無実を証明するために奔走する様子が描かれるとともに、信長の過去の因縁が暴かれる。
文/吉永美和子
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