「恐る恐る、企画持ち込み…」史上初・大人向けリカちゃん展、担当者の“熱烈オファー”で実現

『リカちゃんのON/OFF展』の企画を考案した、同展製作委員会・黒木さん(2月3日撮影/Lmaga.jp)
大阪・梅田の商業施設「ルクア大阪」で、2月3日から開催中の『リカちゃんのON/OFF展』。史上初、大人の「リカ活」に焦点を当てた今回のイベントは、「リカちゃん」の生みの親「タカラトミー」(本社:東京都葛飾区)への熱烈オファーによって実現した。
■ SNSで人気「現実を生きるリカちゃん」って?

「リカ活」とは、大人が着せ替え人形「リカちゃん」を使って、洋服のコーディネートや、ミニチュアの撮影を楽しむ遊びを指す。2019年頃からInstagramを中心に流行し、なかでも生活感あふれるリカちゃんを投稿したアカウント「現実を生きるリカちゃん(@licca_real)」は、116万フォロワーから支持されている。
今回のイベントでは、「現実を生きるリカちゃん」とコラボした、ジオラマ28点を会場に展示する。14個の設定に対し、理想の自分の「ON」と、気の抜けたリアルな自分の「OFF」をセットにした、それぞれ2つのジオラマで表現する。

たとえば、「推し活」のシーンでは、「ON」はコンサート会場の看板やフラッグの前で撮影する一方、「OFF」は、コンサートの遠征から帰宅し、推しの誕生日を祝おうとしたところで、熱愛報道が飛び込み、ソファからずり落ちて絶望する様子が描かれている。

■ 担当者の熱烈オファーで実現!小物1点までこだわり
立役者となったのは、『リカちゃんのON/OFF展』製作委員会・黒木さん。企画を考案し「タカラトミー」へ持ち込んだことでイベントが実現した。

──きっかけはなんだったのでしょうか?
たまたまInstagramで「#リカ活」の写真を目にしたんですね。そこで、久々にリカちゃんを見て、こんなに可愛かったっけと、ハッシュタグに投稿された写真を見入ってしまって…。なんでこんなに可愛いのか考えたとき、キラキラしたドレスじゃなく、自分と似たリアルクローズを着て、日常のセットの中にいるから、子どもの時とは違って愛くるしく見えるんだと気づいたんです。

そこから「現実を生きるリカちゃん」さんに辿り着き、Instagramのネタも細かくて「そこ、ついてくるんだ、上手すぎる!」と思いました。これをリアルな展示会にしたら、絶対にみなさん喜んでいただけると思って、企画書を書いたんです。
ただ、その時点で「現実を生きるリカちゃん」が、公式公認というわけではなくて・・・。恐る恐る、タカラトミーさんに企画を持ち込んだところ、「是非やってください」と快くOKしていただき、実現しました。

──製作にあたり、一番苦労した点は何ですか?
セットが多すぎたので・・・。小物も一つ一つ全部集めたんです。シーンを考えて、それはどんな空間なのか、リアルを再現するためにどんな小物が必要か、実体験を基にを洗い出しました。リカちゃんも今は多くの種類があるので、シーンにハマる人形を吟味し、いろんな掛け合わせで思い通りの空間を作っています。
小物は、特別協力していただいた、ミニチュア玩具メーカーの「リーメント」さんの物です。カバーしきれない分は、世の中から買い集めました。服は特別協力のドール服作家4名に依頼し、今回のために手作りで作っていただきました。

──お気に入りのシーンはありますか?
「女子旅」のシーンでは、旅先で陶芸をしているのですが、私が陶芸部だったので、机の上に陶芸に必要なラップが置いてあります。

また、「OFF」では、旅館でゴロゴロおやつを食べながら喋っているのですが、ポテチをパーティー開けした下に、畳を汚しちゃいけないからティッシュを敷いてあるなど、知らないとわからないような細かいところまでこだわっています。

■ 大人に売れてる?タカラトミーに訊いた
1967年の「リカちゃん」誕生から約60年を経て、大人の間でムーブメントが起きている「リカ活」。製造元の「タカラトミー」では、大人向けの商品もラインナップしている。少子化の昨今、どれくらい大人に売れているのだろうか?

「タカラトミー」広報担当者に訊くと、「お子さま向けがメインではあるのですが、2割が大人向け商品の売上になっています」とのこと。
なかでも特に人気なのは、2024年発売の『フォトジェニックリカ』シリーズ。「関節が付いて曲がるようになっていたり、手のパーツが付いていたりして、ポージングにこだわる大人の皆さんのニーズに応えた商品になっています。またメイクも大人向けは異なり、お子さま向けがピンク色のリップなのに対し、大人向け商品では赤いリップにしています」と明かした。
◇
『リカちゃんのON/OFF展』は、「ルクア大阪」9階「LUCUAホール」にて、2月3日〜23日まで開催。時間は、10時30分〜20時30分。料金は、一般(高校生以上)1800円、小中学生1300円。チケットは当日券が販売されず、事前に「入場チケット販売サイト」で購入する必要がある。詳細は公式サイトにて。
取材・文・写真/Lmaga.jp編集部
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