コント師・cacaoが挑んだ「異例の漫才」…ytv新人賞の手応えと課題

2時間前

お笑いトリオ・cacao(左から高橋、浦田スターク、たっぺい:Lmaga.jp撮影)

(写真7枚)

3月1日に放送される『第15回ytv漫才新人賞決定戦』(読売テレビ)。その最終枠を賭けた一戦『ytv漫才新人賞決定戦 ROUND3』(2月15日放送)にcacao(高橋、浦田スターク、たっぺい)が初出場し、お笑いファンの間で話題を集めている。

『キングオブコント2024』決勝7位など、コント師の印象が強いcacaoが漫才を披露するのは異例のこと。審査員からも「cacaoの漫才を初めて見た」との声があがった。今回は決定戦進出を逃したが、これからも賞レースで”漫才”に挑戦するのだろうか。3人に話を訊いた。(取材・文/田辺ユウキ)

■ 「やりやすかったけど、やっぱり難しい」(浦田)

『ytv漫才新人賞決定戦 ROUND3』収録後すぐのインタビュー(Lmaga.jp撮影)

──『ytv』初挑戦はもとより、漫才を披露される機会もそれほどないと思いますが、いかがでしたか。

浦田:やっぱり恥ずかしさがありました。素で出て行かなあかんし、出だしの「どうも〜」とかも、みんなどれくらいの声の大きさで言ってるんやろう?って。全然分からないですよね。でも会場の雰囲気が温かかったし、トップバッターだったので思い切ってやりました。

たっぺい:普段はコントばかりやっているので、僕は新鮮で楽しかったです。ここで負けても良い意味で気楽に思えるので、「やるだけやな」と、他には何も考えずに出て行きました。

高橋:僕はものすごく緊張しました。普段、漫才をやってないですし、お客さんの方を向いてネタをやること自体があまりないので。それを意識したらめっちゃ恥ずかしくなってきて、難しかったです。“見られてるな感”が視界に入ってきて、お客さんとたまに目が合うときが一気に緊張が高まります。

──披露されたネタ「赤ちゃん」は、もともとコントでやっていらっしゃったものですよね。

浦田:あっ、バレてました!?(笑)今まではコントをそのまま漫才にするとか、漫才コントにするとかはあったんですけど、今回のようにもともとコントだったものを喋くりに落とし込んでいくのは初めてでした。ただ、僕らってコントをやるときも板付きでスタートすることが少なくて、暗転したタイミングで誰かが出てくるとかも少なくないんです。でも漫才は3人板付きで始まるし、そこが難しいですね。

ライターの「あのネタは、もともとコントでやって…」との言葉に、すかさず「シィー!」と反応する浦田(Lmaga.jp撮影)

──たしかに違いが大きくありますね。

浦田:あとやっぱり、コントを漫才にしたときって、喋りでいろいろ説明する難しさを感じます。まず配役が意味分からんというか。たとえばたっぺいが「動物園デートがしたい」と言ったとして、彼女役を高橋がやって、「じゃあ、俺が動物園のオオカミをやるわ」とかになると、「なんでお前がオオカミをやるねん?」と意味付けを考えてしまって、それが難しいです。「じゃあ、なんて言って漫才をやっていくんやろう」って…。コントだったら「そのシーンをたまたま見ることができた」という風に、物語として成立するので。

cacaoの浦田スターク(Lmaga.jp撮影)

──それでも「赤ちゃん」は、漫才に落とし込むイメージをしやすかったのですか?

たっぺい:僕らの中では、「赤ちゃん」はコントやったら地味に思えていたんです。会話が中心だったので、「これを漫才にしたらええんちゃうかな」と思いました。でも結局は「ROUND3」を突破して決勝に行くことができなかったんで。「もうちょっと、ちゃんと考えなあかんかったんやな」って。

cacaoのたっぺい(Lmaga.jp撮影)

──しかもトリオ漫才ですし、3人の役割分担が難しいのではないでしょうか。審査員のお〜い!久馬さんも指摘していましたが、高橋さんが前半は喋らないので「最初になにを喋るんやろう」と期待値が上がっていきますね。

高橋:そこで僕がミスったらダメなネタなので、プレッシャーをすごく感じました。緊張しすぎていて、やっているときの記憶もほとんどないです。でも、任されたことはなんとかできていたかなと思います。

cacaoの高橋(Lmaga.jp撮影)

浦田:それぞれの役割みたいな部分は、今日のネタに関しては、割といつもの僕らに近い気がします。僕は普段からあんなやつですし、このふたりも近い感じがあります。そういう意味ではやりやすかったですけど、それでもやっぱり難しい。後輩の生姜猫の漫才を見て勉強しようかなって。生姜猫は同じトリオですけど、構成がすごいですよね。

たっぺい:「3人でうまく漫才するのって、どうやってええんやろう」というのはたしかにあるかもしれません。そもそも日常でも、3人で一緒に喋るときはあまりない気がするんです。会話だいたい2人でして、その間、1人は聞いていたりするから。

──ただ今回、漫才を披露されたことで、漫才の賞レースにも参加するのではないかと期待を寄せるお笑いファンも多いと思います。

お笑いトリオ・cacao(左から高橋、浦田スターク、たっぺい:Lmaga.jp撮影)

高橋:僕は2人に付いていくだけなので、「やる」と言われたらやりますし、「やらない」ならやりません。2人次第ですね。

たっぺい:そもそも『ytv』って手見せ審査を通過した芸人が各ROUNDに出場できるんですけど、その手見せ審査に行けるのも厳選されるんです。僕らだったら劇場でのバトルの実績や評価も加味されて、手見せ審査に行ける。今回はそこで声をかけてもらって、普段は漫才をやってないけど断るのはもったいないと思って出ました。だから、またお声がかかるなら『ytv』は出たいです。

浦田:手見せ審査を通過して「ROUND3」に出られると聞いたときは、「おっ」と思ったんです。でも結局、順位は11位だったんで「全然あかんな」って。だから今後は、なにかいいネタを考え付いたら漫才をやってみようかなと思います。

cacaoの出演した『ytv漫才新人賞決定戦 ROUND3』は現在TVerで見逃し配信中。

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