『大阪・関西万博』思い出の一曲…閉幕の夜に響いたフランス館『愛の賛歌』あの歌声は?

会場に響いたあの歌声の主は…?(10月13日 大阪・関西万博 Lmaga.jp編集部撮影)
『大阪・関西万博』での「思い出の一曲」、あなたはどんな曲を思い浮かべるだろうか?会期中184日間、夢洲は毎日、日本各地と世界各国のさまざまな歌やダンスで彩られた。
閉幕日の10月13日にも、コブクロら万博ゆかりのアーティストが多数出演した「EXPO Thanks LIVE」(「Matsuri」で開催)や、各パビリオンで数々のステージが繰り広げられ、音楽ととともに来場者やスタッフ、関係者らがこれまでの思い出を振り返り、別れを惜しんだ。


そんななか、会期中に467万7千人もが来館し、毎日大行列で人気を博した「フランス・パビリオン」は、パビリオンのテーマである『愛の賛歌』を会場に響き渡らせ、飛び切りドラマチックなラストを迎えた。

◆ 「素敵すぎ…」心に響く歌声は、日本人シャンソン歌手のソワレさん
最後の夜に、建物の前はもちろん、大屋根リング上にいる人たちはじめ、遠くにまで響いた歌声は「素敵すぎ…心に響いた」「『ラストダンスは私に』 でなんだか、ポロポロ」「愛の讃歌とともに消灯するのかっこよすぎる」「歌われていたのはどなたなんだろう?」とSNSでも話題に。その夢洲の夜空に、伸びやかに広がった歌声の主は、シャンソン歌手のソワレさんだ。

「宝塚歌劇団」の元トップスターで、「日本のシャンソン界の女王」越路吹雪さんを敬愛し、シャンソンを歌い続けて30年。東京・新宿や高円寺を拠点に、シャンソン歌手としてさまざまなステージを経験してきたソワレさんに「フランス・パビリオン」から出演オファーがあったのは、閉幕の約2週間前のこと。「でもまさか、出演が実現するのが閉幕日の最後のステージになるとは…」と、驚きを隠せない。
なお、万博でさまざまなステージを取材した筆者だが、「突然出演が決まった」と話すアーティストも多く、「インド・パビリオン」(バーラトパビリオン)から「明日出演可能ですか?」という連絡があったに出演したダンスチームもあったそう。急転直下型オファーは「万博あるある」のひとつと言っていいだろう。


ライブ直前、ソワレさんは「日本とフランスの共通言語が『シャンソン』。日本のシャンソン歌手代表として、いつも通りしっかり歌をお届けしたい」と真剣に話しつつ、「この非現実的な状況を、楽しむしかないよね。パフォーマンスで来場者の心をつかみたい」とニヤリ。普段のライブは基本的に生演奏で歌うが、今回この日のために、トラウマテクノポップバンド・アーバンギャルドでの活動でも知られる、おおくぼけいさんにオケをお願いしたというので、何が起こるのか、ますます期待が高まる。

◆ 三色旗にライトアップされたパビリオンは劇場そのもの

20時45分、「劇場」をイメージし、赤白青の三色旗のカラーにライトアップされたパビリオン、4階バルコニーに、ソワレさんが現れた。ステージの高さは、地上で待ち構えている人たちからはかなり遠いが、大屋根リングの上からステージを見守る人たちと目線がほぼ同じ。最初の『水に流して』(原曲エディット・ピアフ)は、まるで夜空に向かって歌うような形に。

『白い恋人たち』『ラスト・ダンスは私に』では、歌いながらパビリオンの外階段の踊り場でくるくる回る。白い衣装の裾を翻し、軽快なステップで、徐々に地上に降りていく姿は、小粋でエレガント。


「さあ行きましょう!」と、地上で見守っていたパビリオンスタッフたちの中に飛び込み、最高にポップなパーティーアレンジが効いた『バラ色の人生』でフランスパビリオンは大盛り上がり。


パビリオン周辺のオーディエンスは、完全にお祭り騒ぎに。集まったスタッフたちも、飛び切りの笑顔がはじけ、一体感に包まれた。

そして、5曲目。パビリオン前に集まった人たちや大屋根リングからも多くの人が見守る中、再び2階バルコニーから、『愛の讃歌』を高らかに歌い上げると、曲終わりで、三色旗のライトが消えた。この劇的なラストシーンに、あたりは大歓声と大きな拍手に包まれた。

パビリオンのキーワードである、「赤い糸」「愛の讃歌」「フランスと日本」。そして、それを結びつけている「鼓動」=低音のビートが常に流れ、光や映像がその鼓動とシンクロする…その壮大な演出が印象的だった「フランス・パビリオン」。最後の最後まで、徹底的にフランスらしさを貫いた。

◆「自由・平等・友愛」の精神で…「やりたい放題やらせてもらった」
ステージが終わり、「最初はアウェイだったかもしれないけど、遠くの人たちもいっぱい手を振ってくれて、どんどん食いついてくれるのが分かって嬉しかった。やりたい放題やらせてもらいました。フランスは自由・平等・友愛の国だから、愛の賛歌だし。その方がしっかり愛が伝わるかと思って」と茶目っ気たっぷりに話すソワレさん。フランス人たちからも、「Congratulation」と次から次に声をかけられ、笑顔だった。

「シャンソンはフランスと日本の架け橋となる、大事な文化のひとつ。それをパビリオンでパフォーマンスできて本当に良かった。フランス発祥のメロディに、日本語の詩…日本のシャンソンって、フランのものと違って、独自の発展をしてきたものなんです。『本物を超えた偽物』というか…日本は不思議な国ですよね。次世代にもしっかりつないでいきたい」と語った。

◇
こうして「フランス・パビリオン」でのクロージングアクトという大役を堂々と務め、万博最後の夜を大いに盛り上げたソワレさん。シャンソン歌手としての活動以外にも、渋谷「青い部屋」、の店長、渋谷「サラヴァ東京」のオーナーを経て、現在、ゴールデン街「ソワレ」と新宿二丁目「Bar 星男」、歌舞伎町「Petit MOA」高円寺「十話音」と行ったライブハウスやバーのオーナー、イベントプロデューサーとしての顔も。
毎週月曜日は「十話音」で『ソワレシャンソンコンサート』を開催中。また2026年1月23日には「新宿ReNY」で『新春シャンソンショウ2026』を開催する。共演はROLLY 、 Ricky 、 もも(チャラン・ポ・ランタン)、 月影瞳 、ソワレ 、Kaya、おおくぼけいと薔薇色シャンソン楽団、桑山哲也。万博での歌声が忘れられないと言う人は、公式サイトで詳細の確認を。
取材・文・写真/Lmaga.jp編集部
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