そんなこともあったな…2025年『大阪・関西万博』を改めて振り返る

そんなこともあったな…2025年『大阪・関西万博』を改めて振り返る(写真:Lmaga.jp)
2025年の関西を語る上で欠かせない『大阪・関西万博』(会場:夢洲)。閉幕から約2カ月半が経過した現在も、オフィシャルストアには人気グッズを求めて行列ができ、関連イベントには多くのファンが集まるなど、「アフター万博」の熱気は続いている。
2022年から万博を追い続けてきた大阪のニュースサイト「Lmaga.jp(エルマガジェイピー)」が、開幕前の動きから閉幕後の盛り上がりまで、数々のトピックをコンパクトに振り返る。
■開幕前…ミャクミャクもこんなに前から頑張っていました

・「ミャクミャク」愛称決定(2022年7月)
・公式ライセンス商品第1弾誕生(2023年4月)
・吉村知事とミャクミャクが『関西コレクション』に出演(2023年8月)
・常設オフィシャルストア第1号「あべのハルカス店」オープン(2023年9月)
・成田山不動尊『節分祭』にミャクミャク登場(2024年2月)
・大阪市役所前の「ミャクミャクモニュメント(ねそべりポーズ)」破損事件(2024年3月)
・『日本橋ストリートフェスタ』パレードにミャクミャク登場(2024年5月)
・『吉本新喜劇』にミャクミャク登場(2024年6月)

「いのちの輝きくん(仮)」と呼ばれていたが、3万3000通以上の応募から「ミャクミャク」に決定。今では大忙しのミャクミャクもこの時から「一日店長」を務めるなど地道にPR活動をおこなっていた。
【4月】ついに開幕…初日はどうだった?

・開幕前日に開会式、天皇皇后両陛下が出席(4月12日)
・開幕日は『1万人の第九』やAdoのライブ開催、天候不良でブルーインパルス飛行中止(4月13日)
・SNSで「つじ」さん(@t_tsuji)のマップが話題に(4月19日)
・総来場者が100万人突破(4月23日)
・月替わり花火大会『伊勢神宮奉納全国花火大会』開催(4月26日)
初日は雨が降ったり止んだりする不安定な天気となり、予定されていたブルーインパルスの飛行は中止。一般入場者数は12万4339人でスタートを切ったが、開幕翌日からの3日間は入場者数が特に少なく、全期間のワースト3となった(14日:5万3660人/15日:4万7781人/16日:5万8703人)。
【5月】少しずつ来場者が増加、「ミャクミャク盗難」や「ユスリカ発生」など問題も

・「インドパビリオン」と「ブルネイパビリオン」18日遅れでオープン(5月1日)
・「ユスリカ」大量発生→「アース製薬」が殺虫剤を提供(5月中旬)
・バルト館で「ミャクミャク盗難」SNSで被害公表→来場者からミャクミャクグッズの寄贈相次ぐ(5月中旬)
・関係者含む「総来場者数」500万人突破(5月26日)
・月替わり花火大会『双葉花火』開催(5月31日)
5月10日以降、一般入場者数が10万人を超える日が増えてきた。31日は初めての月替わり花火大会『双葉花火(福島県)』のほか、西川貴教やBE:FIRSTらが出演した音楽ライブも開催され、この日までの最多となる16万9923人を記録した。
【6月】「大曲の花火」で大混雑、総来場者は1000万人を突破

・ウォータープラザで「レジオネラ属菌」検出→水上ショー中止(6月4日〜)
・国際ブーランジェコンクール『ベスト・オブ・モンディアル・デュ・パン』開催(6月4・5日)
・74日ぶりに「アンゴラパビリオン」が再開(6月26日)
・月替わり花火大会『大曲の花火』開催(6月28日)
・総来場者が1000万人突破(6月29日)
「アンゴラ館」は開幕日のみ一部が開館したものの、技術的な調整のため翌日から休館、74日ぶりに再開した。月替わり花火大会の中でもとくに注目度の高かった『大曲の花火』が開催され、一般入場者数はこの日までの最多となる18万4990人を記録した。
【7月】「ブルーインパルス」に感動! 中旬には全パビリオンが出そろう

・レジオネラ属菌で休止していた「水上ショー」が復活(7月11日)
・「ブルーインパルス」飛行(7月12日・13日)
・最後のパビリオン「ネパール館」98日遅れでオープン(7月19日)
・夏休み企画(夏パス・毎日花火など)スタート(7月19日)
・月替わり花火大会『関門海峡花火大会〈門司側〉』開催(7月21日)
・ロシア・カムチャツカ半島付近で巨大地震発生、大阪府に津波注意報が発令され博覧会協会も対応を発表(7月30日)

そのほか、「ミャクミャクぬいぐるみくじ」や大阪市役所の「ねそべりミャクミャク像」の移転、ビアテラス開業などで「西ゲート」のにぎわいを強化。ジャパンデー(3日)、大屋根リング盆踊りに8000人参加でギネス記録(28日)なども。
【8月】厳しい暑さの中…まさかの「オールナイト万博」発生

・大阪メトロが夢洲駅で「うちわ無料配布」&中央線全車両でコブクロBGMスタート(8月1日)
・「サンリオ×黒ミャク」グッズに客殺到
・中央線ストップで「オールナイト万博」トレンド入り(8月13日)
・混雑のため日時指定チケットのみの販売に変更(8月18日)
・「しゃべりかけるミャクミャク」設置(8月19日)
・月替わり花火大会『未来につなぐ、希望の花火』開催(8月23日)
・「夏パス勢」かけこみ、一般入場者数は18万7449人でこの日までの最多に(8月30日)
お盆休み期間で最も混雑した13日、閉場間際の21時半頃に中央線が停電し翌朝まで電車がストップ。急遽会場の一部施設が開放され、来場者は一夜を明かした。SNSでは現地からの実況や会場ライブカメラを見る人々の投稿が相次ぎ「オールナイト万博」が話題となった。
【9月】「かけこみ万博」で入場困難に…イベントは関西色が強かった

・台風15号の接近(9月5日)
・「万博おばあちゃん」ギネス認定(9月5日)
・総来場者数2025万人を突破(9月6日)
・「阪神リーグ優勝」万博会場でもお祝いムード(9月7日)
・USJ名物企画『ホラー・ナイト』が出張開催(9月9日)
・「大阪ウィーク」パレードに吉村府知事&万博キャラ大集合(9月16日)
・花火大会が毎日開催に(9月25日〜)
・公式サイトでのチケット販売終了(9月30日)
9月中旬から「かけこみ万博」で入場予約が争奪戦に。12日以降は一般入場者が連日20万人超えの混雑ぶりで、開場を10分前倒し(13日〜)、夢洲駅で早朝の規制(22日〜)、入場チケットの販売終了(30日)など緊急対応が相次いだ。
【10月】もう終わり? 早かった6カ月…「ラスト万博」で惜しむ声

・「ラブブ×ミャクミャク」グッズ抽選に客殺到(10月1日)
・天皇皇后両陛下が視察、会場内は大混雑&一部立ち入り規制に(10月6日)
・「最後の万博」「ラスト万博」など関連ワードが連日X(旧Twitter)でトレンド入り
・最終日、各所でイベント開催(10月13日)
最終日には各パビリオンで華々しいセレモニーがおこなわれたほか、Matsuriで計6時間のイベント、ミャクミャクがキレッキレのダンスを披露した『フラッグパレード』、ポップアップステージでの各国の音楽ライブ、打ち上げ花火、巨大ミャクミャクのドローンショーなど、会場各所でさまざまな催しが繰り広げられた。
184日間での累計入場者数は2901万7924人。内訳は一般来場者が2557万8986人、関係者が343万8938人となった。博覧会協会が掲げていた一般来場者2820万人の目標には及ばなかったものの、黒字化の目安とされる2200万人は上回った。
◆余韻は続く…「アフター万博」各地でイベント盛り上がる

閉幕後も各地で関連イベントが続々開催。展示や演出、コンセプトを受け継いだ「アフター万博」イベントは、今もなお人々を惹きつけている。
<「アフター万博」主なイベント>
・『オフィシャルストアDEスタンプラリー』(10月14日〜2026年1月31日)
・『世界横丁』(10月17日・18日)
・「ミャクミャクモニュメント(ねそべりポーズ)」が大阪市役所に帰還(10月17日)
・「大阪・関西万博オフィシャルストア ジュンク堂書店堂島アバンザ店」オープン(10月24日)
・大阪市立美術館 特別展『天空のアトラス イタリア館の至宝』(10月25日〜2026年1月12日)
・「2025大阪・関西万博オフィシャルストア大丸梅田店」リニューアルオープン(11月1日)
・ミャクミャクが『御堂筋ランウェイ2025』に登場(11月3日)
・『ミャクミャク絵本 ミャクミャク誕生ものがたり』展(11月5日〜11月30日)
・グランフロント大阪に「オランダ館のミッフィー」設置(11月6日〜12月25日)
・「大阪ヘルスケアパビリオン ミャクミャク旅立ちセレモニー」(11月29日)
・大阪府立中之島図書館『万博グッズ交換会』(11月29日)
・サンリオ×ミャクミャクグッズ受注販売スタート(12月4日)
・大阪市役所『万博ユニフォーム特別展示』(12月14日〜12月25日、2026年1月5日〜2月20日)
・中之島公園『「世界のミャクミャク展」in OSAKA光のルネサンス2025』(12月14日〜12月25日)
・あべのハルカス近鉄本店『大阪・関西万博 報道写真展』(12月19日~2026年1月5日)
・ミャクミャクファンミーティング『ミャクミャク感謝祭 2026 in OSAKA』(2026年2月16日)

取材・文・撮影/Lmaga.jp編集部
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