万博のレガシー引き継ぐ「お菓子ミュージアム」が天保山に、お菓子は1500種販売

10時間前

大阪文化館・天保山内5階にオープンする「お菓子ミュージアム天保山」

(写真17枚)

『大阪・関西万博』で展示された未来のお菓子など作品の一部と、「世界中の皆さんを、お菓子を通じて笑顔にしたい」という思いを継承する場として、「お菓子ミュージアム天保山」が12月20日、「大阪文化館・天保山(旧サントリーミュージアム)」(大阪市港区)5階に誕生。それに先立って19日、報道陣にお披露目された。

菓子卸販売をおこなう「吉寿屋(よしや)」(本社:大阪府摂津市)代表取締役・神吉一寿氏が「万博のレガシーを引き継いでいきたい」との思いをもって開設された「お菓子ミュージアム天保山」。

神吉氏は冒頭の挨拶で、その想いを「万博イヤーにオープンさせていただけたというのは、たいへん嬉しい。この『お菓子ミュージアム天保山』は、お菓子を通じて世界の人々につながっていただき、皆さんを笑顔にしていく施設を目指してまいります」と語った。

キャラクターに囲まれる「吉寿屋」代表取締役・神吉一寿氏(12月19日)
キャラクターに囲まれる「吉寿屋」代表取締役・神吉一寿氏(12月19日)

併せて「お菓子ミュージアム天保山」は関西圏の大学との産学連携の取り組みとして、お菓子にまつわる展示と体験をメインに、お菓子をテーマにした多彩な体験が出来る場となっている。

大阪港を臨むロケーション(この視線の方向に大阪・関西万博の会場があった)
大阪港を臨むロケーション(この視線の方向に大阪・関西万博の会場があった)

中へ入ると、展示をメインとした「HAPPYゾーン」、それを抜けると遊びをテーマにした「LUCKYゾーン」、最後に体験型の「UKI-UKIゾーン」に分かれる。

「HAPPYゾーン」展示品の一例。「心がときめく『ポテチの花』」(湖池屋)
「HAPPYゾーン」展示品の一例。「心がときめく『ポテチの花』」(湖池屋)

「HAPPYゾーン」では、万博の『お菓子で世界にスマイルプロジェクト』(ギャラリーEASTにて/7月2〜6日)に出展された「未来のお菓子&オブジェ」など20作品のほか、メーカーによる未発売商品が試食できる屋台、純金製57グラムの「黄金糖」が特別展示されている。

100万円で限定3粒が抽選販売される「純金黄金糖」
100万円で限定3粒が抽選販売される「純金黄金糖」

この純金黄金糖は、製造元の「黄金糖」(本社:大阪市住吉区)が創業100周年を記念して限定販売した際に、神吉氏が個人で3粒を購入。これを「お菓子ミュージアム」で抽選販売する。1~3月のそれぞれ25日が申し込みの締め切りで、販売価格は金相場に関わらず100万円とのこと。

射的・輪投げ・スーパーボールすくい・AR体験などができる「LUCKYゾーン」
射的・輪投げ・スーパーボールすくい・AR体験などができる「LUCKYゾーン」

「LUCKYゾーン」では、お祭りの縁日をイメージした設えで「つくりたてえびせん」の実演販売、武庫川女子大学によるお菓子神社&おみくじ、キャラクターのAR(拡張現実)化、落語家・立川幸弥氏が午前と午後にお菓子にまつわる落語を披露する企画など、五感で楽しめる空間になっている。

1日2回「お菓子落語」が披露される
1日2回「お菓子落語」が披露される

「UKI-UKIゾーン」では、北海道から沖縄までのご当地のお菓子400種類が集められ、そのほか1つ10〜40円という、子どものお小遣いで買える駄菓子600種が並ぶコーナーも(そのほかのお菓子も合わせると約1500種!)。来年春以降には手作りお菓子コーナーも予定されているという。

駄菓子がずらり。子どものサイフにやさしい値段設定だ
駄菓子がずらり。子どものサイフにやさしい値段設定だ

展示物はときどき入れ替えるそうなので何度来ても楽しめるし、万博ロスを抱えている人は、万博で展示された「お菓子で世界にスマイルプロジェクト」の作品にもういちど会いに行ってみないか。

駄菓子の品ぞろえも豊富
駄菓子の品ぞろえも豊富

「お菓子ミュージアム天保山」営業時間は9時30分から20時まで。入館料は大人(中学生以上)500円、子ども200円(※外国人観光客は大人1000円、子ども200円)。

12月20日〜22日にはヨルダンとのコラボイベントを開催(ミュージアム入館必須)。万博のパビリオンで話題となった赤い砂に触れる体験、ヨルダン珈琲やデーツシェイク、バクラヴァの販売、衣装体験などがおこなわれる予定。

取材・文・写真/平藤清刀

「お菓子ミュージアム天保山」

住所:大阪文化館・天保山内5F(旧サントリーミュージアム/大阪市港区海岸通1-5-10)
時間:9:30~20:00(最終受付19:00)
※年中無休(1月1日・2日を除く)
料金:大人(中学生以上)500円、子ども200円、外国人観光客1000円、外国人観光客の子ども200円
※英語・中国語のパンフレットあり

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