万博の余波は「電車」にも!? クレカタッチ決済での乗車、関西エリアで利用率上昇

2時間前

4月13日〜10月13日に開催された『大阪・関西万博』。入口のミャクミャク像(10月7日/Lmaga.jp撮影)

(写真4枚)

クレジットカードを使った「タッチ決済」にて公共交通機関に乗車できるサービス『ステラ トランジット』を展開する「三井住友クレジットカード」(本社:東京都江東区)が、大阪市内で会見を開き、関西におけるタッチ決済での鉄道利用の状況について発表。関西エリアでは今年4月以降、利用率が上昇したという。

■ クレカ決済で電車へ…新たな「乗車の形」

『ステラ トランジット』会見資料より(Lmaga.jp撮影)
『ステラ トランジット』会見資料より(Lmaga.jp撮影)

2020年7月にスタートし、クレジットカードのタッチ決済を活用した公共交通機関向けのクラウド型交通システム『ステラ トランジット』。関西では万博開催前年の2024年に「大阪モノレール」「神戸市地下鉄」「大阪メトロ」「近畿日本鉄道」「阪急電鉄」「阪神電気鉄道」など、多くの鉄道・バス事業者が続々と同サービスを導入し、2025年9月末には15社800を超える駅で同サービスを使うことができる。

昨年多くの事業者が同サービスを導入していたが、実際に利用者が増加したのは今年4月以降。2025年3月時点では約7.3万人の利用者だったが、2025年9月時点では79%増の約13.1万人まで利用者が急増。特に「大阪メトロ」内でも「大阪・関西万博」最寄りの夢洲駅ではクレカタッチの利用率が高かったようで、万博会場内が完全キャッシュレスだったことが後押ししたと考えられる。

『ステラ トランジット』会見資料より(Lmaga.jp撮影)
『ステラ トランジット』会見資料より(Lmaga.jp撮影)

同社のドランジット本部長・石塚雅敏氏は、「万博終了後には利用率が下がると思っていたのですが、10月のデータを分析したところ、関西では10月にも利用者が増えている状況。これからもっと認知、利用の拡大を目指したい」と、さらなる成長への意欲を語った。

ドランジット本部長・石塚雅敏氏(Lmaga.jp撮影)
ドランジット本部長・石塚雅敏氏(Lmaga.jp撮影)

国内の利用状況については、大阪が全国トップで、兵庫、京都、奈良もトップ10にランクインするなど、クレカ決済の利用率高いデータが出ているのだとか。実際に同サービスを使った人たちからは、「大阪メトロ、クレカ直で使えて便利」「阪急電車がクレジットカードで改札通れるようになってて、便利!」などの声が上がっており、交通系ICカードにチャージしなくても乗車できたり、支出の管理がしやすかったり、ポイントが貯められたりと、好評のようだ。

とはいえ、同社の調査によると国内での同サービスの認知率は約1割と、依然低い状況。より認知を目指すべく、11月1日からは関西地区の対象交通機関で「Visaタッチ決済」を利用すると、20%キャッシュバックされるキャンペーンなどもおこなわれている。詳細は公式サイトにて。

取材・文/野村真帆

  • LINE

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

人気記事ランキング人気記事ランキング

写真ランキング

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本