万博で並ばない!? JO1やハミクマも…予約不要の野外ステージが地味にアツかった

2025.10.15 17:15

ポップアップステージ東内のルーマニア打楽器演奏の様子(10月13日 大阪・関西万博/Lmaga.jp撮影)

(写真7枚)

10月13日に閉幕した『大阪・関西万博』(会場:夢洲)。各パビリオンはもちろん、アリーナ「Matsuri」やホール「シャインハット」でのイベントで盛り上がりを見せたが、実は万博会場内の小規模広場「ポップアップステージ」もアツかった。予約不要のひらかれた空間で、各日さまざまな催しがおこなわれていた。

「ポップアップステージ」は若手建築家が手がけている音楽、トークイベント、お祭り等のイベント実施を想定した小規模ステージ広場。東外・東内・北・西・南の5カ所があり、ステージでは各国の伝統芸能や音楽ライブをはじめ、ダンスチームやミュージシャンのライブ、人形劇まで幅広いパフォーマンスが披露されていた。

『大阪・関西万博』風が気持ちよく、大屋根リング上を楽しむ人が多かった(10月5日・17時半頃/Lmaga.jp撮影)
『大阪・関西万博』風が気持ちよく、大屋根リング上を楽しむ人が多かった(10月5日・17時半頃/Lmaga.jp撮影)

5カ所のどこかでなにかしらのパフォーマンスが毎日おこなわれているため、通りがかりやパビリオン予約待ちのタイミングなどで、予約なし&自由入場で楽しめるのがうれしい場所だったのだ。その日限りのイベントが多く開催された「ポップアップステージ」、半年間でどんな催しがあったのか、振りかえっていきたい。

■ 各国の伝統舞踊やDJ、人気キャラ登場などジャンルレス!

4月や5月には、ラジオ大阪の公開収録をはじめ、ハンガリーの楽団による音楽演奏、サウジアラビアのクラフトワークイベントなどがおこなわれていた同ステージ。6月はアイルランドのナショナルデーを記念し、「ポップアップステージ東内」では、軽快なアイルランドの伝統音楽にのせて踊る「アイリッシュ盆踊り」がおこなわれていた。

「アイリッシュ盆踊り」に続々参加者 が増えていく(6月14日大阪・関西万博)
「アイリッシュ盆踊り」に続々参加者が増えていく(6月14日大阪・関西万博/Lmaga.jp撮影)

ステージに飛び入り参加した大人も子どもも、お酒を飲む仕草など、アイルランドらしさのある振付など、しっかりマスターした様子。ステージに上がった参加者のひとりは「はじめは見ていただけでしたが、どんどん楽しくなって、一緒に踊ってみたい!と思ってステージに。いい思い出になりました」と話していた。

また同月には、「ポップアップステージ 東内」ではお笑い芸人マユリカと、JO1の一部メンバーが登場。バヌアツ留学生とJO1が伝統的なダンスに挑戦し、音楽が流れるとそれぞれがフリーダンスを披露した。2曲続けてのダンスに、マユリカ阪本が「長ぁ!思った5倍くらいあるやん、20分くらいやってた!?」とツッコみを入れる一幕も。

『これぞ、我らがサウジアラビア』と題し、ポップアップステージでの夕陽を浴びながらのDJ。トーブ×サングラスバージョン(6月26日 『大阪・関西万博』 撮影:バンリ)

そのほか、「DJサウジ、まじヤバい」「めっちゃかっこいい、もう一回行きたい」などと、SNSで話題になっていた「DJサウジ」の男性が各ポップアップステージにも度々登場し、音楽やパフォーマンスで来場者を沸かせていた。半年間のステージスケジュールを見ると、サウジアラビアのイベントが多かったようにも思える。

『ハロウィーン・ホラー・ナイト』特別ステージで踊るハミクマとミャクミャク(9月9日/大阪・関西万博)
『ハロウィーン・ホラー・ナイト』特別ステージで踊るハミクマとミャクミャク(9月9日 大阪・関西万博/Lmaga.jp撮影)

そして9月には、『大阪・関西万博』と「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(以下:USJ)の名物イベント『ハロウィーン・ホラー・ナイト』がコラボ。一夜限りのイベントを一目見ようと多くの人が訪れた。「ポップアップステージ北」に万博公式キャラクターのミャクミャクが登場し、USJの人気キャラ・ハミクマとともにダンス。「ミャクミャクがダンスをする」という光景に観客たちは目が釘付けになっていた。

ポップアップステージ東内の様子(10月13日/大阪・関西万博/Lmaga.jp撮影)
ポップアップステージ東内の様子(10月13日/大阪・関西万博/Lmaga.jp撮影)

10月13日の万博閉幕日には、各ステージで各国の音楽や踊りなどが披露され、伝統音楽の生演奏などを観ることができた。「ポップアップステージ東内」の夕方からの最後のイベントはボリビアによる音楽演奏。出演者は「さよなら万博、泣きながら〜」と歌い出し、客席からは悲しみの声もあがった。哀愁漂う曲調から、アップテンポに変わると観客も手拍子で盛り上げ、ステージや大屋根リングは人でいっぱいに。

ポップアップステージ東内のボリビアによる音楽演奏の様子(10月13日/大阪・関西万博/Lmaga.jp撮影)
ポップアップステージ東内のボリビアによる音楽演奏の様子(10月13日 大阪・関西万博/Lmaga.jp撮影)

半年間、ジャンルに囚われず、さまざまなイベントが開催された「ポップアップステージ」。閉幕日に回っていた20回以上万博に来ているマニアたちも、「今日は野外イベントに力を入れます」「ポップアップステージの席を確保しに行きます」「野外の音楽の曲がかっこいい」と、パビリオン以外も存分に楽しんでいる様子だった。現在もSNSでは、万博を恋しがる人々の投稿で溢れている。

取材・文・写真/Lmaga.jp編集部

  • LINE

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

人気記事ランキング人気記事ランキング

写真ランキング

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本