買うのを我慢していた万博…3回目で覚醒「万博土産は一期一会」

今回購入した各国の陶器。「前回買えずどうしても買いたかった」という中東のコーヒーカップは、サウジアラビア、カタール、オマーン、バーレーン、UAEで(ゆかりんさん提供)
「私は愛・地球博で50万以上使ったんです。
今は主婦になってあまり働いていないし、物価も上がったし、
大阪・関西万博はあの頃のようにはいかないと最初のウチは我慢してたんです。
でも、3回目くらいで頭からプチって切れる音がして…」
間もなくフィナーレを迎える『大阪・関西万博』。15回以上通っているゆかりんさん(ゆかりちゃま@maronieco)が、万博での購入品についてThreadsに投稿し、多くの賛同の声が寄せられました。
ゆかりんさんは、『2005年日本国際博覧会(愛称:愛・地球博)』に24回通い、様々な品を購入。当時のドイツ館で買ったマグカップでコーヒーを飲んでいる時に、ふと、「ずーっとこのカップ使ってるなー…はっ!!またこのレガシーを残すべきだ!」と改めて目覚めたのだとか。
その結果、「鬼のように買ってます」と、欲しいと感じた品を次々と入手。
「(Threadsでは)私みたいに壊れてる方が(いい意味です)沢山いてなんだか同士のようで安心します。『愛・地球博』で買ったお土産はこの20年の生活の癒しです!後悔ないです!今日も買うぞ!」と意気込みを投稿したゆかりんさんに、購入したものなど詳しくお話を聞きました。
カードは2回止められました…
――『愛・地球博』では約50万円以上購入したと。
地元開催で自宅から1時間ほどで通えたのでめちゃくちゃ買い物しました。モリゾー・キッコログッズはもちろん、国内外のパビリオンの焼き物や手仕事製品、布物など約80点以上あります。
例えば、リビングで20年間使用しているヨルダン館で買ったティッシュケースは、アクセントの赤い生地は色褪せてしまいましたが、クーフィーヤ(アラブの伝統的な頭巾)の生地は当時のままです。

――大切に愛用されていらっしゃるのですね。
いろいろ買いましたが、食器は毎日の食卓や特別の日を彩り、置物はお部屋のインテリアに、20年間ずっと身近にあります。ただTシャツ類はサイズアウトしてしまいました涙。


――今回の『大阪・関西万博』へは何度訪問を?
本当はもっと沢山行きたいのですが、交通費がかさむので、月2回ペースで、7月は5回行きました。
今のところ15回、最終的に18回行く予定です。地元開催の『愛・地球博』で24回だったので、想像以上に行きましたね。
――お住まいの岐阜から通ってらっしゃると。
愛知出身ですが結婚して限りなく愛知寄りの岐阜からです。万博がここまで盛り上がるのは前回の経験から分かっていたのですが「距離があるのでそんなには通えないかな~」と思っていました。
事前の情報で通期パスは11時入場だと聞いていたので、最初は前売りの前期券を2枚買っていて、初万博は開幕日翌日4月14日です。その後4月に前期券でもう1回行き、結局通期パス割引が出たのでそれに乗り換えました。

――交通手段は?
新幹線、鈍行列車、深夜バス、いろんなパターンで訪ねています。 全部日帰りです。
ちなみに、入場日は『愛・地球博』の入場者数リストを参考にして決めていました。グラフの谷間になる当たりの日を狙って予約していましたが、これは意外と同じような動向だったような気がします。
――すごい! 前回の記録を分析して入場日を決めていたとは!そして通期パスで通いはじめた3回目で頭がプチッと…。
はい。例えば、ドイツ館だけでも、カップ&ソーサー、紅茶缶、リュックサック、ニットの帽子、靴下、エコバッグ、絵葉書、イラスト、小人のおじさん、マグネット、折りたたみ傘。チュニジア館で、タジン鍋、鉢皿、長皿、ボウル皿、小皿、マグカップ、大鉢、香水、名入れ金皿、名入れ壺…ちょっと書き出してみるとすごい数です。63のパビリオンやショップで、合計130点以上買っていました。
陶器は重たいので持ち歩くだけで大変で、知らないうちに基礎体力が付きました。海外パビリオンは緩衝材が甘い所も多いのでプチプチを持参したり。こうやって振り返ってみると今回の方が買ってますね笑。




――想像以上の購入量で驚きました!!
まだ漏れもあると思います。もう信じられないくらい買ってます。いくらかかったか考えるのが怖くて計算してません。ただカードが2回止められました。
――それはきっと総額もすごいことに…。
実は先日、以前から欲しかったトルクメニスタンの絨毯のバッグを思い切って買ったんです。すごい高かったのですが、「ここで買わないと絶対このバッグが夢枕に立ってしまう」と…。
今までも、生霊のようにトルクメニスタン館のショップに何度も何度も行き、悩んで悩んで…。渡航困難なトルクメニスタンだけに、「買わずにこのまま閉幕したらもう絶対に買えない!」と、勇気を振り絞りました。 考えてみたら、万博で一番最初に買ったのもトルクメニスタンの壺でした。

――ご家族は何と?
夫婦2人なのですが、付き合っている頃に『愛・地球博』が開催されていたので当時はデートと言えば万博でした。
現在はワンちゃんがいるので家を留守に出来ないので、私一人で楽しませてもらってます。
――万博デート!それも素敵です。
買ったものに関しては、夫は完全に見て見ないふりをしています。
いつも万博から帰ってくると、買ったものをこっそり隠して、不在の時に開封して家の中のあちこちにしまい込んでます笑。夫婦共々買い物は好きなんですが、まさかこんなに買ってるとは思ってないでしょうね。
今回、こうしてお話を聞いていただく機会があって、私の暴れ買いが公的に肯定されたようで助かりました!
――2つの万博を体験した感想は?
『愛・地球博』は環境問題が叫ばれているころで、自然環境に配慮した少し余分をそぎ落としたような内容だったような気がします。実際、会場も縮小され、当初の予定通りにいかなかった部分もあったかと。開幕は雪が舞い、「どうなることやら」と言う空気が溢れていました。
しかし、開幕後からは日に日に盛り上がり、結果大成功でフィナーレを迎えました。公式キャラのモリゾー・キッコロも、閉幕式では「森の精」のコンセプト通り、バイバイの言葉を残して森に帰っていきました。
閉幕後は街中、魔法が解けたような感じになり、愛知県だけでなく東海三県エリアはロスに包まれていました。開幕前より町が静かになったような淋しさに溢れていました。
実は先日、モリコロパークで『愛・地球博20周年祭』があって久しぶりにモリコロに会えました。
世界中から集った人々、汗を流していたスタッフさん、夢中で楽しんだ若かりし頃の自分を思い出し、胸がキュンとなりました。
『大阪・関西万博』は『愛・地球博』と比べたら洗練されていて、技術も格段に進歩しているので各パビリオンの没入体験が凄いです。
まさに「未来がここに」を実感します。大屋根リングもスケール感が可視化されていて、「人の手でここまでのモノが作れるんだ」と感動します。 世界遺産に認定してもいいんじゃないかと思うくらい、美しい建築物だと思います。
15回以上訪れましたが、これだけの人、事、物が集う万博は夢のような場所です。「半年だけの幻を目に焼き付けなければ!」と体力と脳と財布をフル稼働して楽しんでいます。後のことは今のところ考えていません笑。
ミャクミャクもモリコロのようにキャラクターを超えた普遍的な存在、大阪の守り神的な存在になるんだろうなと思います。
実は私は1970年の『大阪万博』の年に生まれました。子どもの頃から「万博の年の生まれです」と言ってきたので万博はなんだか馴染み深い、特別な存在です。

――残る参加日への意気込みを教えてください。
最終日も行く予定ですが、各パビリオンの目玉商品はほぼほぼ買いまして、既に相当な重課金をしております。もう財布の中はとっくに焼け野原ですが、それでもラストに向けて少しでもセール品にありつけたらいいなあと、まだまだ買い物意欲は衰えていません。
――さすがです!
あとは、きれいな写真と動画を撮影したいですね。「写真はタダだから」とこれまでも沢山撮っていますが、ストレージがパンパンになってCloudのプランも変更してこっちも重課金しています。
『愛・地球博』は私の青春や結婚からの新生活を楽しませてくれました。『大阪・関西万博』は私の老後を彩る万博です。
これからは思い出のグッズと写真を整理して、ロスを乗り越えていこうと思っています。
◇ ◇
ゆかりんさんのエピソードには、たくさんのコメントが寄せられており、
「買う後悔より買わない後悔の方が大屋根リングより大きいって誰かが言ってました」
「この20年、主婦としてどんだけ働いてきたと思ってんだ!買うぞ!買うぞ!文句なんて言わせない!(代わりに魂の叫びを)」
「まだ3回しか行けてないですが、ウン万単位で飛んでいきます」
「愛・地球博のころ、私は20代。全く興味がそそられず気にも留めてなかったのですが、大阪万博が楽しくて楽しくて…今は愛・地球博に行かなかったことまでも後悔しています」
「万博土産は一期一会ですよね!」
「資産価値として買います!!」
「多くの国が集結している万博でいろいろ買ったり食べたりするのって逆にお得なのでは???と都合のいい解釈してますよ」
「私もミャクミャクの買ってに抗えず、もうどれだけ使ったか分からないです」
「ハイ!ここにも同じように途中からプチッとなった人がいますよ」
と、同じ思いの方々が大勢いらっしゃる様子。
20年前の購入品が、思い出とともに今も身近な生活アイテムとして活用中だったり、大切に在り続けているのであれば、まさに“プライスレス”ではないでしょうか。
ゆかりんさんのお話から、あの場で買う世界各地のアイテムやオフィシャルグッズに、何物にも代えがたい価値があることが伝わってきました。
既にチケットの新規購入は終了し、入場予約すらかなり難しい『大阪・関西万博』。パビリオンへの入館やショップに入って会計するにも時間を要す状況ですが、並ぶ苦労をいとわずお気に入りを買うことも、きっと思い出の一つですよね。
【ゆかりんさん関連情報】
名古屋のタレント事務所に所属し、司会やラジオ、テレビのお仕事に従事。「ここ3年くらい更新していなかったアメブロを、これを機会にもう一度動かしてみようと思っています。今までは毎年購入している福袋や買い物についてが中心でしたが、これからは万博の記録も綴っていく予定です」とのこと。気になる方はチェックを。
取材・文/太田 真弓
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